05怒り
拙い文章ですが、評価をよろしくお願いします。
購買につくと、購買は開いていて、パンやおにぎりなどのいつも通りの品ぞろえがあった。皆は先についてパンを大量に購入したらしく手にパンを抱えていたが、望はとんかつにパンを持たせていた。
「菓子パンをてきとうに3000円分ください」そう購買のおばちゃんに3000円を渡した。
これで当分の食糧問題は解決した、あとはしっかりと周りを見て回り、食べ物を探したり安全確保したりすることだなと思っていると
ドゴーン
派手な音が近くで聞こえ振り返ると、巻き上がる土砂と煙の中には、人影と奇妙なほど大きい影が見えた。
すぐさまパンをカバンに入れ抜刀する刹那、煙の中から黒い球が迫ってきて重い衝撃が体の中に走った。体が購買の机に打ち付けられたが、まだ体は動くすぐ立ち上がり敵を視認しようとみると煙が薄くなり、敵の姿が見えるようになると、そこには黒いオーラのようなものを纏ったガチムチな男と熊の二倍くらいはありそうな体躯のドラゴンらしき生き物がいた。
怖い、圧倒的な力、体が串でも刺されたかのように硬直している。
「我は魔王、つい先日驚くようなエネルギーを感じたのできてみれば、こんな小さな女子に内在されているエネルギーとはな、それに、おいそこのオークなぜ人間の味方をしている。これは面白い。」と口を開き愛華に右手を伸ばした時、愛華の体が浮き上がり竜の背中に乗せられた。とんかつに向けた左手からは火炎球が発射され、とんかつを焼き殺した。
動け動け動け動け動け動け
翔也は恐怖に打ち勝ち抜刀する、息を吸いこみ魔王と名乗る男に刀を上段の構えから思い切り踏み込み打ち付ける。しかし、翔也の刀は魔王に一切の傷をつけるどころか、折れてしまった。魔王は翔也にデコピンをするすると、物凄い衝撃を受け壁にぶつかり、庄屋は吐血した。翔也は朦朧とした意識の中でハッキリ魔王を睨みつけていた。
「我の前で動ける人間がいるとは、面白い、、、がこのままじゃ一方的な虐殺だな、おいお前今回は見逃してやろう。だが、次我の目の前に現れたら、容赦なく殺してやろう。だから我を楽しませるために強くなれ。」
そう魔王は言い放ち。愛華を奪い去っていた。そこで翔也は意識を失った。
見慣れた景色の生徒会室がある、目の前には愛華がいる、あれは全部夢だったのか、安堵する。ともに涙が出る、あんなことが起きるかもしれない、そしたら想いを伝えられないかもしれない、翔也は思い切る。
「愛華、俺はいつもニコニコしていて、仕事熱心で、みんなのことを考えてる、そんな君が好きだ。出来ることならずっと一緒にいたいと思ってる。だから、恋人として一緒にいてくれませんか?」
と翔也は告白した。微笑む愛華を見ると、立ちくらみがしてきた。
・・・ぱい、、、せんぱい
翔也の目の前には、恵美と望が目の前にはいた。現実だったのか。翔也は泣き崩れる。もう一緒に仕事ができないのか、雑談も、挨拶も何もかも、失ってから気付く、たわいのない事の幸せ。
「先輩、生きてて良かったです、きっと愛華先輩も生きてますよ。だから、そんな人を辞めたそうな顔をしないでください。先輩らしくもない。一緒に魔王を倒して、奪い返しましょう、愛華先輩を。」
望が口を開き、恵美も同意する。その2人の頬には涙が流れていた。
涙が流すほど、心配してくれるなんてありがたいな、と思いながら。
「あぁそうだな、絶対倒してやる。ありがとな二人共俺のために泣いてくれて。そのお陰で少し元気が出た。」
と笑顔を見せた。だが翔也の心の中は笑ってはいないで、刺し違えても絶対魔王を殺してやると、決意に満たされていた。