04発覚
大穴に入ると、岩がゴツゴツと突出していることがありまるで天然の洞窟みたいな内観でとても沢山曲がり道があって、王道ゲームで言うところのダンジョンみたいだった。
ダンジョンの中を恐る恐る前に進んでいると、目の前からドシッとした足音が聞こえ、それでも前へ進んでいると、身長と同じくらいの槍・ピンク色の肌・豚の鼻・発達した犬歯を持った、2mくらいあり大柄なTHEオークがいた。
ピュウ
愛華が弓を射るが、オークはその弓をはじきその体躯からは思いもつかないスピードで迫ってきた。槍の穂先は素早く愛華の命を奪おうとしているのがわかる、刀を構え打ち合いの準備をする、間合いがどんどん縮まるのがわかる。意識を切っ先に集中していると
ドゴーン
望がオークと変わらないスピードでぶつかっていったのだが、両者はまだひるんでいない、望が拳を振り下ろすオークが槍を振り下ろす、望とオークが何合も渡り合っているが、恵美・愛華・俺三人共加勢をしない、いやフレンドリーファイアが恐くて加勢できないのである、槍の太刀打ちのところで何度も打たれているが望は苦しそうな表情を見せるどころか笑っていた。
いつでも加勢できるように構えていると、オークが持っていた槍が折れて肉弾戦になった、やはり得物を使って互角なのだからオークは勝てるはずもなく、最終的に望の全力のパンチを顔面に食らい3m吹き飛ばされた。
オークとの戦闘が終わり前へ進もうとすると
「わ、我を拳一つで倒すとは、、、もしよければ我を使役して我に名前をいただけないか?」
振り向くと、血を流しながら懇願するオークがいた。
「お、早速か、手に入れたポイントで使役スキル取ってよかったな。豚みたいだからとんかつで!!」
望がセンスのない名前をつけた、その瞬間とんかつと望から黄色の糸みたいなものが流れ出し結びついた、そして次第に見えなくなった。
「契約完了だね、よろしくとんかつ!!」
「はい、よろしくお願いします、ご主人様!!」
とんかつと望が和気藹々としているが、愛華・恵美・俺三人とも不思議そうな顔をしている。
「あはは、ごめんごめんちゃんと説明するね」と望の長い話が始まった、まとめるとゴブリンを倒して、スキルポイントが、1あって取れるスキルが使役しかなかったから取ったら、使役可能なオークが現れて使役するために弱らせようとしたらしい。
しかし使役スキルなんか1ポイントで手に入れられたのかと、スキルウインドウを開くと、スキルポイントが3になっていた。
使役のポイントを確認してみると10になっていた。スキルを獲得するのに必要なポイントは個体値があるらしい、
3ポイントで手に入れられるスキルはないか探していると
グゥー
と誰かの腹の音が聞こえた、その音で気づかされる非常な事実、ここ異世界だから現時点で食べれるものに困っているということだ、皆気づいたらしく、食べ物という希望があるかもしれない場所に向かっていく。
それは購買であり、一応転移した時間的にはもういるはずだから。あとは開いてくれてるかどうかだ。希望を持ち翔也もはしりだした。