02非日常
非日常が始まる、、、
目が覚めると、授業を続ける教師の姿があった。
夢だったのかと思ったが、周りにぽつりぽつりとメニューと小声で口ずさむ人が現れていき、翔也もメニューと口ずさむと、目の前に半透明のボードが現れた。
ボードには上からステータス・スキルと二つの単語が書かれていた。
翔也は嬉しさを噛みしめながらステータスの文字に触れてみると新しいウインドウが開かれた。
名:轟翔也
職:生徒会書記
lv:1
命:300/300(0になったら死にます。)
魔:450/450(魔法を使うのに使う力、0になったら気絶します。)
力:230(力の数値、高いほど相手に与えるダメージが増えます。)
知:260(高いほど相手に与える魔法の威力が上がります。)
疾:400(高いほど素早く動けます。)
所持スキル
・刀術lv2(最大lv5)
一閃・骨砕き
・経験値2倍
翔也は無言でガッツポーズをした、こんな非日常が日常となると思うと、ワクワクがとめられないのだ。
気を取り直し、ステータスウインドウを閉じ、スキルウインドウを開くと獲得ポイント0と表記され、その下に獲得可能スキルさらにその下にはズラーっとスキル名と説明が書かれていた。
流し読みをしていると、チャイムが鳴り、翔也の携帯も鳴った。
生徒会のグループチャットで、至急生徒会室集合との通達が来た、三階にある翔也のクラスから一階にある生徒会室まで急いでいくと、もうすでに生徒会全員着席していた。
翔也も着席すると、会長である愛華が話し始める
「今学校に異常事態が発生しているみたいだね。まぁもちろん異常事態とは転移のことだけど、神は100人殺したら帰れるという悪魔の助言を残して去っていったが、そのせいでこの学校の治安は悪くなると思う。そこで生徒の代表たる生徒会でまず結束をするため、みんなのスキルを教えてほしい。因みにステータスはたぶん元の能力に比例してるからいいぞ。私のスキルは弓術と重複詠唱だよ。」
愛華だが見た目は長い黒髪に可憐で正に大和撫子のようなようしをしていて、弓道部に所属しているが運動神経は悪くても頭はいいので頼りになり、何よりもてまくっている会長だ。
愛華に続いて、残りのメンバー8人も自分のスキルを言っていったが、スキル二つ持ちは愛華と俺以外に後輩一人しかいなかった、その後輩は工学科の特待生の恵梨香でスキルは金属加工と匠のスキルを持ってるらしく、自分から魔物に備えて武器を作るべきだといい、俺には特別に刀を作り、他はショートソードを文化祭で使った鉄パイプを使って作り配り始めた。
いい刀だなと思っていると、ガシャリと近くで音が鳴った。
生徒会全員で音の発生源であろう昇降口に行くと緑色の肌にギザギザな歯醜悪なる外形だが二足歩行の生き物が手に棒を持って5匹いた。theゴブリンみたいな外形だ。
目が合うや否や5匹のゴブリンたちは、襲い掛かってきた。
翔也は「俺が一人で一匹抑えるから、二人一組で当たれ。」とげきを飛ばし、迫ってくるゴブリンに晴眼の構えで牽制をする。
まず足を擦り気づかれないように間合いを詰める、棒と刀が触れ合う間合い、先に動いたのはゴブリンだった最低限の振り上げからの打ち下ろし、普通の人なら反応できないスピードだろう、しかし翔也は剣道ですぱっと過去一回全国に行った男、頭の上に切っ先を斜めに構え棒を滑らせ、手首を返し脇を回転させ踏み込みと同時に脳天に叩き込む、翔也が面を返ならば面のほうが近いから編み出した、面返し面という技だ。
そして刀を体と一緒に一気に引く、ゴブリンがすぱっと一刀両断され、翔也は返り血まみれになっていた。
周りを確認すると、技術はないが数で圧倒している組がほとんどの中、苦戦している二人組がいた。
愛華と恵梨香である、二人とも運動神経悪いのに何で組んだのかあとで問い詰めるとして、スキルの確認もかねて後ろから一閃と唱えた、すると体が勝手に動き横に刀を薙ぎ払った、すると刀がゴブリンの胴をすんなり抜けていき、両断した。
返り血が濃くなった、他の組は大丈夫そうなので刀と体をふいているとぽつぽつと、戦闘が終わり始めていた。
強すぎる主人公、、、