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決意
宗平は迷っていた。
一体どんな仕事なのか?
トントン拍子に事が行き過ぎている…。
シルヴィアが言っていたアビルとはなんだったのか?
「考えてもしょうがないか」
宗平は昨日の夜から一睡もせず考えに耽けていた。
「瑞稀の為ならなんでもするって決めたんだ。だからもう決めた……」
実際、宗平自身結論は出ていたが、改めて決意した。
決意が決まった宗平は、クローゼットの奥から2回くらいしか使ってないであろう新品に近いスーツを取り出した。
「まだ着れるよな」
そのスーツは宗平の体にピッタリ合った。
「DDN行く前に病院に寄ろうかな」
瑞稀とは久しぶりだな。