表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢の調停人 アビル  作者: ぽこ助
38/41

色葉の復帰


 色葉は自分が布団の上で寝ていることに気づいた。それと同時に自宅でもあることも、匂いでわかった。


「おにい……」


色葉は少しづつ目を開けた。なんだか嫌な思い出を思い出していた気がしたが、いまいち思い出せない。


「色葉ちゃん? 」


聞き慣れた幼馴染の声がした。


「宇佐美…さん? 」


そこにいたのは勿論宇佐美であった。


「お寝坊さんな色葉ちゃんだこと」


その顔には笑みが溢れていたが、目元には水がした垂れ落ち乾いた跡が見えた。


「心配かけてごめん…なさい……」


まだ言葉がたどたどしいが宇佐美に小さく言った。


「何言ってるのよ、ほらまだ起きあがらないの! 」


宇佐美は起き上がろうとした色葉を止め安静にするように寝かせた。


「でも…仕事が……」


やはり寝込んでいてるから当然仕事を放棄しているから心配する。増しては近衛家がこれ式に倒れていては廃れると思われに違いないと思っていた。


「馬鹿! まずは貴方の身体が第一よ 」


宇佐美にしては珍しく感情的に声を荒げた。流石の色葉もこれに従うと決めた。


宇佐美は色葉がちゃんと横になったの確認して、お手洗いに行くと行って外へ行った。右手には濡れたハンカチがあった。



暫く色葉は宇佐美の言われた通り安静にしながらも、考えにふけていた。


色葉をここまで心配するのは宇佐美くらいだろうか。家にいながらも父は勿論兄からも見舞いの素ぶりすら見えなかった。別段いつものことだから色葉自身特に悲しむこともない。


不意に襖が開いた。


「珍しいお客さんだこと」


色葉は正座して座っている客人に対して静かに言った。


客人は笑った。


銀色の髪が屋敷に入る夕日を反射していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ