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夢の調停人 アビル  作者: ぽこ助
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Judhaーユダ(2)

前回のあらすじ


ユダとの戦闘が始まった。宇佐美や色葉の攻撃はかなりのダメージを与えたと思われたが、ユダは再生し回復してしまった。夢の世界の理に困惑するアービター達の命運はいかに。

宇佐美もまた動揺と驚愕していた。それは足が再生したこともあるが先程、宇佐美が攻撃した目が何事もなかったように綺麗になっているからであろう。動揺と言うより絶望の方が正しいだろうか、宇佐美は鎌を握るのを止めた。


「心臓と頭かなにか潰さないと再生し続ける、と言った案配か? いや訓練用としてずっと再生し続けるプログラムされているのか? だとしたらクリア条件はなんだ?」


望月は一人冷静に今の状況を推察していた。


色葉は渾身の一撃を意図も簡単に無かったことにされたことにかなりこたえたようで、ただ立ち尽くすことしかできなかった。


ぐぉおおと獅子の雄叫びと共に再度、色葉に襲いかかろうとした。色葉はただ立っているだけだった。色葉は死を覚悟したのだろうか。獅子が突進し、その鋭利な爪で色葉を切り裂こうとした。


危ないと言う宇佐美の声が届く前に獅子の腕が振りってきってしまった。


ガチャン


爪と金属とが接触する甲高い音がした。獅子の爪は色葉のはらわたをえぐるのではなく、宗平の持っているダガーナイフ2本に止められていた。


「なにしてる早くここから逃げろ! こいつの馬鹿力をいつまで耐えられるかわからない」


宗平はダガーナイフを交差させ腕を震えさせながら言った。色葉も宗平の言葉で冷静さを取り戻し、刀を握り後退した。宗平はダガーナイフを振り上げ、一瞬の隙に後ろへと下がった。そしてダガーナイフを2本獅子の目に向け勢いよく投げた。軽い音であったが確実にそれが当たったのはわかった。


「なんで私を助けたの? 」


色葉は宗平に理由を訪ねた。


「なんでかって・・」


宗平はその質問に困惑した。


「だって貴方は無名の身でしょ? 私を助ける義理なんて・・」

「でも仲間なんだから助けるのは当たり前だろ?」


宗平は色葉の言葉を遮るように答えた。


「その話は後にしよう。 今は目の前の敵を倒すの先」

「倒すってどうやって? 」

「簡単さ、連携だよ」


宗平は他の2人を呼んだ。2人は渋々来た。


「なんだこんな時に呼び出して」


望月は怪訝そうな顔して言った。


「その言い方に少し癪に触るが、取り敢えず今は危機的状況を脱しなければならない」


「そんな方法あるの?」


宇佐美が食い気味に聞いた。


「今このチームにないのは連携だと思う。つまり連携が取れればあいつを倒せるはず」

「連携なんてそんな簡単に取れるものなのか?」


望月はなお怪訝そうな顔して聞いた。


「完璧じゃなくてもできるはず」

「じゃ色葉ちゃんと貴方と私で前衛、メガネくんが後方支援って感じかなぁ」

「誰がメガネくんだ!」


宇佐美はふざけながらも的確に連携の陣について言った。


「そう長く相談もできないようね」


色葉は自分の刀を抜き、構えながら獅子の方へと向いた。どうやらもう目の修復は完了したようだ。


「時に無名くんの武器はさっき投げてしまったけど大丈夫?」


宇佐美は宗平に心配の言葉をかけた。


「ここは夢の世界、一度出すイメージさえつけばいくらでも武器は出せる・・」


宗平はそう言って最初の武器の実態化のように念じて、ダガーナイフを再び出した。


「相変わらず、そのナイフ好きね」


宇佐美はそう言って前衛に出た。


「一番しっくりくる武器なんだよな」


宗平は一人呟きながら、宇佐美の後を追った。




ほぉ五十嵐は誰にも聞こえないくらいの声で関心の声を上げていた。宗平がやろうとしている戦法はまさに王道の動きなのだから。


「どっかで見たような光景だなぁ」


五十嵐は何かに感傷しているようであったが、メアリーに叱られた。


「はいはい、耳元で大きな声出すなよ」

「教官は本当に指導に来たのか疑問です」

「でも、メアリー見てみろあいつらを、さっきまでとは大分顔つきが変わったようだろ?」

「それはそうですが・・やはり納得できませんよ」

「結果が出ればなんでもいいのがDDNさ、覚えとき損はないさ」

今回も読んでくださり、ありがとうございました。これからも投稿していきますのでよろしくお願いします。感想やレビューを頂けるとモチベーションが上がり、書き手としても励みになります。

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