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夢の調停人 アビル  作者: ぽこ助
13/41

予兆


某廃墟ビル最上階


「情報屋さんよ、今日は随分機嫌がよろしいようで」

「そうかしら?」


2つの影が屋上にある。


「あぁ気持ち悪いくらいね」

「あんまり言うと機嫌損ねますよ」

「あー悪い悪い。で、今日の情報は?」

「<<アービター>>結成が決まった」

「それだけか?」

「まさか」

「ちっ」


男は舌打ちをし口に咥えていたタバコを捨てた。


「用意しろ」


男は誰かに聞こえる様な声で叫んだ。2人の男がどこからともなく現れたスーツケースを女に渡した。


「前金1000万だ」


女は首を横に振り手で2を表した。


「強欲な女め。用意しろ」


もう一つのスーツケースが女に渡された。


「毎度ありです」

「いい情報じゃなかったら…。わかってるな?」

「えぇ。勿論」

「早速教えろ」

「いえ、場所を変えさせてください」

「あぁ確かにここは安全とは言えないからな」

「では後日」


女は屋上の出口へと向う。


カチャ


銃を構える音がする。


「なんのマネでしょうか」


女は立ち止まり言った。


「どうもお前は信用できない」

「信用?」

「そこまでして裏切る理由がよくわからないとこが怪しい」

「お金の為ですよ」

「笑わせるな、お前からしたらこんな端金あるようで無いようなものだろ?」

「えぇ、否定はしませんが」

「じゃ目的を言え。返答次第ではここでお前を撃つ」


女は考え込み、振り返り男を見つめた。

刹那に女は男の間合いを詰め銃を奪い、こめかみにそれを突きつけた。

男は唖然とした顔をした。他の男たちも同様だ。

夜風が屋上に吹きかける。


「いけませんねぇ。プライベートを詮索しないって言うのも契約の一部かと思ったんですけどね」


女は契約書と思しき紙を男に見せつけた。


緊迫感のある中一人笑う女は人間には見えない。

まるで悪魔だ。

目的の為なら何でもする悪魔だ。


そう皆思った。


「わかった、わかった」


男は怯えた声で言った。


「何がですか?」


女は笑っているが、目からは殺気を感じる。


「俺が悪かった。今後一切プライベートには干渉しないから許してくれ、、いやください」


さっきまであった男の高圧的な態度は消え去っていた。


「まぁいいでしょう。ただ次はないですよ」


女は銃を男に返し、不敵な笑みを浮かばせ屋上後にした。床に落ちた銀色の髪を見て男は思った。


銀色の悪魔め





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