妹の病気(2)
「先生、瑞稀の病気はどうなんですか?」
深刻そうな顔で目の前にいる医者に宗平は聞いた。
医者は眉をしかめ怪訝そうな顔をし首を振った。そして現在の瑞稀の体で起こっている状況を説明した。
相変わらず悪いらしい
「余命1年だって!?」
宗平は医者から伝えられたことに思わず取り乱した。無理もない。医者から今生きていること自体が奇跡であるとも伝えられた。
宗平は絶望の中診察室を出た。
「おい、嘘だろ…」
病院近くの公園の椅子に座り思わず呟く。
「随分と深刻そうですね」
聞き覚えのある声がした。
「シルヴィアさん!?」
「ちゃんと名前覚えていただけているんですね。後もう仕事仲間になるのでさん付けは辞めてください。あーちゃん」
「あーちゃん!?」
「そう呼んじゃだめですか?」
手を唇に当てながら、小悪魔的な笑顔でこちらを見る。
「いや、別にお好きにしてください」
宗平の反応にシルヴィアは笑っている。
「あーまた敬語使ってます」
「その、、シルヴィアさ、シルヴィアも敬語使わなくていい」
ぎこちない喋り方に更にシルヴィアは笑った。
「ええ、もう敬語使わないわ」
「わかり、わかった」
慣れないなこれ
「それでなんでシルヴィアはここに?」
「なんでって、あーちゃんに会いに来たの」
「え?」
なんだこの人。
「あーちゃんの入社前の姿見たくて、あの頃みたいに」
「あの頃?」
シルヴィアはまたあの悲しそうな顔をしたのを宗平は見逃さなかった。
「いや、なんでもないの」
なにかありそうだが、宗平はそれ以上は聞かないことにした。
「んで、今日はほんとに安否を確認しにきただけだから。少しは元気出た?」
「元気?」
「なんか深刻そうな顔してたから」
「あーシルヴィアのお陰で元気出た」
「ほんと?嬉しい」
シルヴィアは目をキラキラして喜んでいる。
なんだか瑞稀を見てる気分だ。




