表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/81

72.幻想的空間と襲撃

久しぶりの更新です。

日々があっというまに過ぎていきます。


これからもよろしくお願いします。

ゲースルがいた一番奥の部屋

その部屋の最も奥の岩壁の小さな出っ張った岩を押すと、大きな音を立て仕掛けが作動する。

すると正面の壁が開き、奥へと続く通路が現れた。


「これは凄いな」


その仕掛けもさることながら、全くもって違和感を感じられないその精巧な作りに、レプラコーン一族の職人としてのレベルの高さを感じさせた。


レプラコーンサイズのための1m程の高さしかないその通路を四つん這いになりながら進むと、通路の先から明かりが漏れている。

そして通路を抜けた先は、月光と星に照らされた幻想的な空間となっていた。


『マスター?』


あまりにも幻想的なその光景に無言のまま空を見上げていると、ポシルが肩を叩き触腕で前方を指し示す。

月に丸く照らされた土の上。レプラコーン達は悲しげにその照らされた土を手ですくい土の感触を確かめていた。


「ここは元々我らの畑とある植物の栽培場でありました」


”命霊草”

月の光と太陽の光を集め生命力を凝縮した植物

草とつくが真っ白な大きな花が咲き。その花びらが素材となる超希少植物で一部の妖精種が育てているとされる花。


「そして、命霊草を材料に、我らレプラコーンしか作れない装飾品。身がわりの腕輪。この度のお礼に是非こちらをお持ち下され、奴らめに見つからぬよう最後の材料で作り上げたもの。どうぞお受け取り下され。」


「そんな貴重なものを?命霊草はもうないんじゃ……。」


「いやいや。今はこのように何もないですが幸いな事に種子は残っております。これから皆で力を合わせもう一度育てていきます」


元々ここは、全体に命霊草が広がる美しい空間だった。

その失われた景色を思い出し、ある者は泣き、ある者は再びその景色を取り戻すために新たな決意を胸に真剣な眼差しを向けていた。


「僕はいつでもここに来れるので、皆さんの素晴らしい装飾品をまた見せてくださいね」


「喜んでタカヤ殿の来訪をお待ちしております。我らレプラコーン一族心よりお待ちしております」


レプラコーンの洞窟を出るために【ゲート】を開こうとしたところで、袋を渡される。

その中には白金貨を含め相当な量の金貨銀貨が入っていた。


「これは?」


「そもそも盗賊達が新たなターゲットに狙いを定めたのは、取引に行っていた仲間が全員戻って来たからなんです。ゲースル達は取引で大金が入ると休むのではなく、全員が揃った数日後に一度商隊を襲うんです。ゲースルは気を引き締めるためと言っていましたが、手下の話では取引後に遊んでから帰ってくる手下への嫌がらせとも…。本来は商隊を襲った後豪遊するのですが、今回は襲う前なのでゲースルの金庫に残っていました。お持ちください」


袋を持って来てくれた若い女性のレプラコーンが袋の説明をしてくれる。

どうやら取引後の大金がそのまま残っていたらしく、全員の総意でそのまま僕に譲渡する事になったとの事だった。


「ありがとうございます。ただこれは受け取れません。皆さんの4年間の装飾品の代金としてそのまま使う方が良いと思います」


何度も断っても渡そうとするのを繰り返しやっと受け取ってもらえたところで、ポシルから肩を叩かれ

『マスター。商隊に敵です。魔物の気配4つ。敵意剥き出しで近付いています!』


残して来たポシルの分裂体が、気配察知で敵を発見。こちらのポシルにそれが伝えられた。


「わかった。すぐに帰ろう。すみません皆さん。自分が護衛中の商隊が魔物に襲われそうなのでこれで失礼します。大変だと思いますが頑張って下さい」


ワニルと握手を交わし、ゲートをテント内に繋ぎ帰還する。


『マスター!』

「タカヤさん!?」


テント内に戻るとすぐに分裂体ポシルが気付きテント内へ入ってくる。続いてフィーネもテントの外から顔を入れ中を確認していた。


「ただいま。ポシル状況は?」


『はい。マスター現在誰も気付いておりません。敵意のある魔物がこちらにゆっくりですが、まっすぐ向かっています。数は4体比較的つよいです』


「えっ?えっ?どういう事?」


ポシルの報告に理解が追いつかないフィーネが少し混乱した様子で、こちらのやり取りを確認する。

なぜ出掛けたはずのタカヤがテントにいるのか疑問に思ったが、魔物が近づいている事を聞くとすぐに魔物への関心が上回った。


「うん。ポシルの気配察知は優秀なんだ。ごめんフィーネ。フィーネはフェオンさんのテントに言って、まっすぐ魔物が近付いている事を伝えて。数は少ないけどちょっと強いみたいだから戦闘は避けられないって」


「う うん。分かった。タカヤさんは?」


「うん僕は魔物に備えておくよ。負けはしないと思うけど僕も確認したいしね」


「分かった。気をつけてね」



気配察知をかけても魔物の気配はまだ分からない。現在の探知距離は半径200m。ポシルは数体の分裂体を周囲に配置し警戒していた。魔物までの距離は約500m。警戒はしているようで、ゆっくりと進みまだ探知の距離には入って来ない。




「来た」

残り200mを切ったところで、急に速度が上がる。

数は4。リザードマンナイトとロックリザード。気配は重なってる。ロックリザードに騎乗しているのか!


「タカヤさん!」


フィーネと共に【赤月の護り】のメンバーも到着した。どうやらある程度の護衛をフェオンさんの所に残して、自分達が駆けつけたようだ。


「フィーネ。シャウさん!魔物はロックリザードに騎乗しているリザードマンナイト!フィーネはすぐに周囲の護衛冒険者に伝達」


「来ます!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
物語の精査の合間に書いた小説を新作として公開致しました。
ぜひこちらもよろしくお願いします。

迷宮都市の料理人
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ