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68.風歌とマーキング

サブタイトル変更しました。

「えっ?」


「あっ!ダメならいいんです!人の従魔を触りたいだなんて、ペット化従魔じゃないポシルちゃんに失礼ですよね!ごめんなさい」


こちらの勘違いの間を、拒絶と勘違いしたフィーネが慌てて後ろに下がる。


「いやいやいや。違うよ。別に大丈夫だよ。ポシルも喜ぶと思うし」


『はい。フィーネ様なら喜んで』


空気を読める子。ポシルが触腕を伸ばしフィーネの肩に移動する。ポシルはなんだかんだで撫でられるが大好きなんだよね。


「あっ あっ ポシルちゃんが肩に!肩に乗ってくれましたよ。タカヤさん!」


ポシルが肩に乗った瞬間、フィーネの中の何かが壊れてしまったようだ。テンションがおかしな事になっている。そのせいで周囲の羨ましそうにこちらを見てくる視線が超痛い。

そんな視線など、まるで気にしないフィーネは、ポシルの触手と握手を交わし頭や体?部分を撫で回して恍惚な表情を浮かべている。

……。少しヤバ目の表情だ。


肩の上のポシルがぴょんぴょんと飛び跳ね。そのままフィーネのブラウスに収まりきれていない2つの山の上に乗り、反対側の肩へ、向かって飛び跳ね移動する。その後もフィーネの膝や頭の上などに移動していく。もちろん着地と飛び跳ねる際の揺れは、非常に素晴らしいものでした。


ポシルgood job!


10分後満足したフィーネが自分の少し乱れた服装を慌てて直し。こちらをジト目で見てくるがそれはそれだ。僕はちゃんと言うべきだろう。


「ありがとうございます?」


あっ頭から湯気が出た。。。



30分後。


「タカヤさんってエッチなんですね!」

やっと落ち着いたフィーネが開口一番プンプンという擬音が聞こえるような顔で言い放つ。


「まぁね。 すみません」

まぁね。といったところでムっ一睨みされたので、謝っておく。


「はい。それでいいです。許します。こちらこそなんだかすみませんでした。わたし可愛いものに目がなくて……」


真っ赤な顔を上げ、立ち上がると馬車にあった鞄から弦楽器を取り出し弾き始める。

「これはお返しです」


「♪風よー 大地よー 包みーこーめ 包みーこーめ 我らに加護あれー♪」

天に向かいフィーネが歌い出す。歌とメロディは心の中にすっと入ってくる。そして聞き終わると体の表面が一瞬緑のオーラに包まれる。


「おーフィーネちゃん。いいメロディだ!体が軽くなったぜ!」

「あぁ素晴らしいメロディだ。私もなんだか心がすっとしたよ。」


この曲が聞こえていた全員が賞賛の声をあげる。確かにオーラに包まれてから体が軽い。


【解析】


【Name】 タカヤ

【age】 18歳

【職業】 (1.魔術師・暗殺者(転移者) 2.自由人 )3.魔物使い

【状態】 風歌の加護※大地の上にいる時に限り有効。スタミナ回復力上昇(中) ストレス軽減(中)残り29分


おぉ凄いなこれは、神様以外に加護ってあるんだな。風歌の加護か。スタミナ回復にストレス軽減。旅の休憩中にぴったりな歌だ。


「ありがたい。いい歌だね。体と心が軽くなったよ」


「どういたしまして、この曲は体力を回復することができるんです。皆さん喜んでくれて良かったです」

再び腰を下ろし弦楽器を抱きしめ、本当に嬉しそうにはにかむ。そして恥ずかしそうに楽器を抱きながらそそくさとテントの中に戻っていってしまった。


「フィーネは恥ずかしがり屋さんだね」

ポシルにも加護がかかったようで、先程から随分と機嫌が良さそうに体を揺らしている。


『はい。フィーネ様は素敵な方です。あの声を聴くとなんだか気持ちがいいです」

ポシルも随分とフィーネを気に入ったようだ。話しながら何かを思い出したようで、思い出しプルプルをしている。

そんなポシルを撫でながら広範囲の索敵をかける。


「2人……見てるね。敵対心のある人の気配か。盗賊達の斥候かな」

他に気配はなく2人組で行動しているようだ。

「峠近くの樹の上と岩陰だね。」


ポシルに2人の位置を教える。

ポシルもすでに魔力感知をうまく使い、すぐに場所を確認し2体の分裂体をすでに盗賊達へ向かわせていた。


『マスター。マーキング終わりました。いつでも大丈夫です』


2体の分裂体がそれぞれ極小に分裂させたものを気付かれずに、盗賊達に付ける。これですぐに【追跡眼】で終える。


「さてと」


「誰だ!」

わざと外すように投げナイフを盗賊達に投げつける。気配を隠すのに自信があったのだろう見つかったことが信じられないといったようだったが、周りの見張り番の冒険者達が騒ぎ始め、すぐに2人とも峠の方向に立ち去っていった。


「何があった!」

騒ぎに気づきシャウさんが駆け寄ってくる。


「すみません。木の上と峠入口の岩の陰に2人。こちらを伺っているような視線を感じましたので、投擲しました。今は騒ぎを聞いて峠に向かって逃走しました。おそらく峠にいる盗賊達でしょう。明日の道中は警戒しておく必要がありますね」


「そうか。全く気付けなかった。まさかすでに監視されていたなんて」


「しょうがないですよ。気配自体は僕もわかりませんでしたから、索敵を意識したからなんとなくわかっただけですし」


「そうか。すまん」

「みんな!よく聞いてくれすでにこの商隊は目をつけられている。明日の道中十分警戒して欲しい!」


【追跡眼】


うん。どうやら合流したみたいだ。このままアジトまで案内してくれよ。追跡眼が峠の先で重なったのを感じ、集まっている冒険者達の下へ向かう。


さて出発前に一仕事かな。









読んで頂きありがとうございます。

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物語の精査の合間に書いた小説を新作として公開致しました。
ぜひこちらもよろしくお願いします。

迷宮都市の料理人
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