表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/81

60.美食と魔石

「なんだい。寂しくなるねぇ」

 本日の夕食、ケーサのソウ葉焼きと野菜のスープを出しながらラーダさんが残念そうに呟く。


 ケーサのソウ葉焼きは見た目完全に朴葉焼きだ。


 熱に強く香りも良い大きな葉の上に、港町から仕入れた大ぶりの魚のブツ切りとキノコ?とピーマンのような野菜を味噌のような調味料とともに置き、焼かれた一品だ。


 香りも豊で非常に鼻腔を刺激する。


 うまい!


 ケーサの葉の蒸発した水分を吸収する事で、同時に葉っぱと味噌やキノコの香りも吸収したほっくほくの身。

 付け合わせの野菜も、上品な味噌味が口いっぱいに広がり、食欲を刺激する。


 やはりご飯が無いのが残念だ!


「どうだタカヤ。ファンガスの味は?」


「えっこれがあのファンガスですか!美味しい。美味しいです!」


 この前ファンガス討伐の際、尋ねてみたファンガスの傘料理を僕の為に調理してくれたらしい。


 今回のファンガスはビッグファンガスという、逃走の為に大量の目隠し用の胞子をまき散らす魔物で、普通にキノコとして食卓にのぼる種類という事だった。


 味は本しめじに近く、しっかりとした歯応えと噛む度に肉汁のようにほとばしるエキスが、旨味を口いっぱい広げていた。


「本当にこの料理がしばらく食べれないと思うと、残念で仕方ないですよ」


 本当に護衛じゃなければ、道中食事の度に帰ってきて食事をお願いしたいところだ。


「嬉しいこと言うねぇ。まぁいつでも帰ってくんだな!出発までの3日も期待しときな」


 コックスさんが腕まくりをした腕を突き出し、親指を立てる。この分なら本当に期待できそうだ。


 時刻は19鐘をまわったところ。グーボさんの所には明日行こうと決め、自室のベットに腰掛ける。


「これってやっぱりデカイよね。今までの数倍の大きさがあるけど、レベルが高いとこんなもんなの?」


 手に持った濃紺紫色のロットブルースライムの魔石を弄りながら、ポシルに尋ねる。


「いいえ。レベルではなくその魔物の格が関係しています。20cmもの大きさの魔石でしたら最も格の低いドラゴンよりも少し大きいくらいです。なので、あの魔物は最低ランクのドラゴン以上の魔物まで到達する可能性があったと言うことになります」


「えっ。意外と危険だった?この街」


「はい。あのまま成長し続けていれば、手に負えないほどの魔物となっていた可能性があります。地下水路は、あのスライムが成長するのに絶好の環境でしたので」


「なるほどね。なんにせよ早めに対処できて良かったよ。んじゃ魔石を確認してみようか」


【解析】

 ー人工魔石 Bランクー

 ロットブルースライム(ランドドラゴン)



【スキル】

 腐蝕125

 吸収(水) 50

 水魔法 45

 闇魔法 45

 魔力吸収 30

 衝撃耐性 90

 咆哮 @#


「ん? 人工魔石?」


『マスター?人工魔石とはなんでしょう」


 ポシルでも知らないのか。気になる点はいくつかあるな。


「ん〜。解析眼で見たら魔石が人工魔石になってたんだよね。たぶんロットブルースライムの後にカッコ書きでランドドラゴンになってるからランドドラゴンの魔石を元にロットブルースライムを作り出したって事だと思う」


 今までの魔石は魔石 〜ランクとしか表示されなかった。


 いや僕が意識して調べようと思わなかった?


 BOXの中かから、グーボさんに渡さなかった余りの魔石を取り出す。

 これは最後に、ポシルから貰ったブルースライムの物だ。


【解析】


 ー魔石 Gランクー

 ブルースライム


「やっぱりかー」

『どうされたのです?』


「いやね。魔石を今まで、改めてなんの魔石か気にしないで解析してたんだけど、何の魔石か意識すれば魔物名も出るんだなって」


 たぶんまだまだ貰ったスキルは、全然使いこなせてないのだろう。だけど今は置いておこう。


 人工魔石とは何なのか。


 ランドドラゴンのスキルであろう咆哮が残っているが、文字化けしている。

 おそらく何かしら弄られた所為で、変質してしまったのだろう。


 これは吸収できないな。


 スキルは魅力的でもリスク大きすぎるし、何かの重要な手掛かりになりそうだ。


「この魔石は、取っておくことにするよ人工って事はこんな事をやらかした犯人がいるはずだしね」


 取り敢えずフェオンさんの依頼の受注ついでに、明日にでもギルドに言ってギルマスに話しておこうかな。


 この魔石のことも色々調べてくれるだろうし。


【Name】 タカヤ

【age】 18歳

【職業】(1.魔術師・暗殺者(転移者) 2.自由人 )3.魔物使い

【Lv】 24

【HP】 490/460→490

【MP】 4120/3980→4120

【力】 170→180

【体力】 135→155

【器用】 175→180

【知力】 145

【素早さ】245

【魔力】 345


【スキル】

 ノーマルスキル

 気配察知<Lv5> →<Lv6> 回避<Lv3> →<Lv4> 投擲<Lv1>→<Lv2>


 あれだけの魔物でレベルの上昇は1か。やっぱり普通の魔物と違うって事だろうな。


 気配察知が上がってる。


 今回見事にトラップには引っかかったけど、他の攻撃に関しては、このスキルが危険な気配も察知して回避を補助してくれていたんだろう。


 ん〜。でも《罠回避》のスキルが働かなかったのは、あの水たまりは通常の攻撃と判定されてたか?


「解析眼も罠回避も、まだまだ使いこなせてない」


 この辺も要検証かな。


読んで頂きありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
物語の精査の合間に書いた小説を新作として公開致しました。
ぜひこちらもよろしくお願いします。

迷宮都市の料理人
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ