表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/81

2.キャラクターメイキング?

「お主はどんな生き方を望むのじゃ?

この質問は、お主のステータスを決める大事な問いかけじゃ

しっかり考えて答えてほしい。時間はどれだけかけても良い。」


目が覚めた時の質問に、やっと理解が追いついた。目を閉じ、知らない世界を想像し生き方を考える。


「決めました!」


その一言に神様はまた少し驚いた表情を向ける。


「ずいぶんと早いのう。本当に大丈夫かの?やり直しはきかんぞい。」


「心配して頂き有難うございます。大丈夫ですが何点か質問してもよろしいでしょうか?」


「うむ。もちろんじゃ。」


時間制限などないと優しく微笑みながらそう答える神様に少し緊張が緩んだ。


「では、具体的にどのような世界なのでしょうか。」


ステータスがあるということは経験値なるものや、相手にもステータスがあると考えて良いのか

スキルは後天的に取得可能か

転移先でなにをすればよいのか

無職とあるが職業は色々とあるのか

諸々の質問に対し神様は丁寧に返答し、僕を安心させようとしてくれていた。

そして質問の解答を要約するとこうだった。


異世界スイゼン

神達が治める異界に当たる。

4つの大陸 アゼーナ大陸 イモルギ大陸 イヘラーグ大陸 ヤラード大陸からなり、それぞれに人種 獣人 エルフ族やドワーフ族 竜人などの亜人 魔族 魔獣などが暮らしている。

転移先はアゼーナ大陸になり8割が人種が治めており。王制のもと、魔物の脅威、他国の脅威から身を守るよう城壁内で主に人々は暮らしている。もちろん塀に囲まれた村や街も存在しダンジョンもある。

時代背景は中世ヨーロッパ。移動手段は馬車や船となり道は整備されていない事が多い。

ある程度の金銭を持った状態で転移するが、なにをするということはなく自由に暮らして良い。

職業はステータス確定時に、最適なものが自動で選定され、ランクも上がる事がある。

もちろん他者にもステータスがあり、スキルや魔道具にて見る事ができる。

スキルは後天的に取得もするし、スキル自体が成長する事でLvが上がる。

まずは冒険者ギルドに登録し日々の金銭を稼ぐことを勧める。


以上が質問に対する神様からの返答だった。

そして最後に


また神様にお会いすることは出来ますでしょうか。

または話すことは可能でしょうか。


僕はこの神様にまた会いたいと思った。また話をしたいと思った。

だからこの質問は最後に必ずしようと考えていた。


「そうじゃの、下界に降臨するのはちと難しいが、教会などで条件が揃えば可能じゃろう。

まあ暇な時に祈ってくれると嬉しいの。」


ほっほっほとまた好々爺のような優しい笑顔で神様は笑う。


「はいっ 有難うございます。もう質問はありません。よろしくお願いします。」



「ふむ。わかった。では行くぞい」


先程の温和な表情から一変し、その顔その雰囲気は、まさに神であった。


「お主はどんな生き方を望む?」

【魔物やその他の脅威から逃げずに立ち向かい、世界を旅してみたい。

常に成長し、仲間を見つけ共に自由に暮らしていきたい。】


「そなたにとって魔物や魔族は敵か?」

【いえ。わかりません。友好的に付き合えるならば、友として付き合いたいです。】


「最も脅威となるものは?」

【人。よくも悪くも全面的に信用するのは難しい。】


「頑強な肉体と強靭な精神どちらかならば望むのは?」

【強靭な精神】


「力を授けよう。どのような力を望む?」

【自分自身が常に成長できる力 誰よりも早くその頂きに向かえる力 そして自分と周りの者を守れる力】


淡々とそして静かに質問・返答が繰り返される。

様々な質問のあとに、不思議と自然に解答が出てくる。僕はそれをそのまま神様に伝える。

しばらくして、神様は目を瞑りまた髭をひと撫でした。


「ふむよかろう。質問は終わりじゃ。」

そう神様が一言呟くと、自分の身体を光が包み込む。


眩しいくらいの光が身体を覆った後、やがて光はお腹の辺りに移動し消えていく。僕はゆっくり目を開ける。

別段変わった様子もなく、真っ白の距離感が全くない部屋を見回す。


「これがタカヤのステータスじゃ。

ステータスが出来た事で、お主はこのスイゼンに適応した者となった。ここからはあまり時間がない。しばらくしたら転移が始まる。転移先でまずは鞄を確認するのじゃ。」


半透明の四角いボードを渡され、僕は自分のステータスを確認する。


【Name】 タカヤ・イシガミ

【age】 18歳

【職業】 (1.無職(転移者) 2.自由人 )3.魔物使い

【Lv】 1

【HP】 30/30

【MP】 60/60

【力】 30

【体力】 20

【器用】 80

【知力】 70

【素早さ】60

【魔力】80


【スキル】

ユニーク

異世界言語理解

収納BOX

学ぶ者(解析眼・吸収・取得経験値UP大)


ノーマルスキル

剣術<Lv3> 気配察知<Lv3> 気配遮断<Lv2>

モンスターテイム<Lv1>



【加護】

創造神の加護(限界突破・神の御心・友好度UP・隠者)


半透明の板を見ながら、自分のステータスを分析する。

どうやら質問の回答がそのまま反映されているようだ。ってかチートじゃないか⁈これ。


「神様?ステータスの高い低いはわかりませんがスキル、そして頂いた加護を見るだけでもなんと言いますか・・・」


「チートじゃないかと言うのじゃろう?

そうじゃの・・・これは謝罪と礼じゃ。ステータスの平均は一般の兵士のLv1で50前後。

スキルは確かにチートじゃが油断すればあっという間に死んでしまうのも確かじゃよ。」


「わかりました。精進したいと思います。何点かスキルでわからない事が・・・」


『おっ転移が始まったの。お主は解析眼を持っておる。よく見てよく学ぶ事じゃ

世界を楽しめ!善人でもよい極悪人となっても文句は言わん。一国の王、商人なんでも出来る好きに生きるがよい!

我が名は創造神ラノス。そなたの人生が良きものにならん事を!』


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
物語の精査の合間に書いた小説を新作として公開致しました。
ぜひこちらもよろしくお願いします。

迷宮都市の料理人
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ