15.MPと魔力
ブックマーク・感想・評価頂きありがとうございます。
全話の会話部分を『』から「」に変更しています。よろしくお願いします。
【Name】 タカヤ
【age】 18歳
【職業】(1.魔術師(転移者) 2.自由人 )3.魔物使い
【Lv】 2
【HP】 50/50
【MP】 420/560
【力】 40
【体力】 30
【器用】 70
【知力】 70
【素早さ】60
【魔力】 120
【スキル】
ノーマルスキル
剣術<Lv3> 斧術<Lv1> 気配察知<Lv4> 気配遮断<Lv2> 採取<Lv4> 回避<Lv2>
身体強化<Lv1> 魔力操作<Lv1> 魔力感知<Lv1> 魔力還元<Lv1>
水魔法<Lv1> 風魔法<Lv1> 光魔法<Lv1>
モンスターテイム<Lv1>
何だこれ??
確かに色々スキルは取得した。
したけども。MPと魔力値が凄いことになってるぞ。
なんでだ?職業の補正以上だろこれ。
考えられるのは、各魔法スキル取得による補正。
これがMPと魔力に影響した?でも解析でもこの2つへの影響については書いてなかった。
そういえばステータスに解析をかけてなかった。
MP
※マジックポイント 体内の残魔力 現在細胞内魔力活性中
魔力
※魔法発動に影響 攻撃力 個数 速度 範囲などに影響
これだ。
MPの細胞内魔力活性中の文字。おそらくこれが、MPと魔力を引き上げている。
そうか、僕の体内は元々、丹田内にある魔力分くらいしか使用できなかったんだ。
だけど今は、体内を常に循環させて魔力操作と魔力還元で外の魔力を体全体、細胞内まで浸透させている。
いわば体全体が貯蔵庫のようなものなんだ。
面白い。自分が強くなれば、もっと魔力効率を上げられれば。もっとMPは上がる。もっと魔力は上がる。強くなるんだ。使えば使うほど貯蔵庫は広くなる。
消費しよう。常に魔力を使おう。どれくらい変わるか楽しみだ。
それにしてもいわば天職のはずのモンスターテイム。
使ってないな〜。しっかり魔術師だ!
出番あるのかな?今日はもう寝る。おやすみなさい。
翌日6鐘前に起床し、6鐘と同時に朝食をとりギルドの訓練所へ向かう。
案の定この時間は誰もいない。近くに気配もないな。
僕の特異性は、なるべくなら隠す方がいいだろうし、丁度いい。
さっそく、残りの属性スキル取得を目指す。
まずは火属性。
手のひらへ魔力を集中し、ガスバーナーのイメージで手を前に突き出す。
【バーナー】
オレンジ色の炎が酸素を取り込みようにイメージし魔力を上げると、青白い炎となっていく。
またライターをイメージして指先から魔力を放出すると、ライターのような火になった。これで火付けは楽になりそうだ。
ピロン!
火魔法<Lv1>
※火属性の魔法。Lvに応じた熱量。火魔法制御に補正。火魔法威力に補正。
ついでに遠くに飛ばしてみる。よく小説やゲームであるのが、〜ボール。〜アロー。〜ストーム。あとはバレット系かさすがにメ○とかメ○ゾーマとかはまずい気がする。
そして言霊は一文字に込める意味が多いほど、イメージしやすい。最適なのは漢字だろう。
一文字にしっかりと意味を持たせられる。
イメージする。手の平にソフトボール大の火の玉。
ただ燃えているのではなく球を形作るように渦巻いている。直線的に対象に向かい着弾と同時に爆ぜる。
【火弾】
ドンっ!
イメージが終わり言霊を口にすると同時に木人形に向かい火の球が飛ぶ。
そして着弾と同時に小規模な爆発を起こす。
うん。出来たメ○だな。いやそれ以上の威力だ。完全に。ファイヤーボールは長いからな。
まぁ今なら、言わなくても出せるがやっぱり言いたいよな〜。
クフフ。ロマンだね〜。
さて次は土属性。手のひらに魔力を集中し壁をイメージし地面に魔力を放出する。
【土壁】
地面が瞬時に盛り上がり、厚さ20cm高さ2m、幅2mの正方形の壁が出現した 。
ピロン!
土魔法<Lv1>
※土属性の魔法。Lvに応じた硬度。土魔法制御に補正。土魔法威力に補正。
「アースウォールって言われると思うけど、僕は【土壁】だ。できるだけ漢字を使いたいしね。良い防壁になりそうだ。」
最後に闇属性と時空属性。正直これはどうしたら良いかが難しい。後で資料室の本を漁ってみよう。
でも一つだけ。僕にとっての闇属性のイメージは黒そして影、敵対する者の力を奪い吸収し、闇に紛れる。影となり、影に潜み、影より出でる。イメージは黒い魔力の玉そして、自分の影から先は異次元。相手の影と繋がっている。
【影玉】!
ドンっ!
木人形の《影》から飛び出した言霊的にはシャドーボールが足元から胴体部分を貫通させる。
「できた。」
やはり魔法はイメージだ。
この魔法の真骨頂は自分と相手に影が出ていれば足元から一気に着弾するということだ。ただ火球より威力が減っているし影が無いと使えない。同じ魔力での威力の違いは条件付けのせいだろうか。
ピロン!
闇魔法<Lv1>
※闇属性の魔法。Lvに応じた各属性のイメージ補助。闇魔法制御に補正。闇魔法威力に補正。
各属性のイメージ補助
※適性魔法を使う際のイメージをより明確にする。ぼんやりでも覚えていれば、イメージを引き出す。
これで残るは時空魔法と無魔法か。そろそろ時間だな。
使った木人形を片付けホールへと向かう。時間は7鐘の5分前、意外といい時間になっていた。
「おーいタカヤさーん」
ホールの一番出口側のテーブル席から声がかかる。
オレンジ色のショートカット。少しタレ目の愛くるしい少女が手を振っていた。
「おはようございます。スズネさん。朝から元気ですね。」
「タカヤさんおはようございます。そして今日からパーティメンバーとして、よろしくお願いします。」
「うん。一緒に頑張ろうね。それじゃあ先ずは何を受けるんだい?」
そう言うと、肩掛け鞄から数枚の紙を取り出す。
ランク:F
依頼内容:➖ファングウルフ討伐➖
報酬:1体あたり銀貨1枚銅貨50枚
討伐証明部位:右犬歯
数量:5匹以上
その他:群れている場合に注意。5体まではバラバラに襲ってくるがそれ以上は統率者あり。買取額は納品された状態にて査定
ランク:F
依頼内容:➖突撃猪➖
報酬:1体あたり銀貨1枚銅貨20枚
討伐証明部位:尻尾
数量:3体以上
その他:買取額は納品された状態にて査定。
ランク:F
依頼内容:➖毒草採取➖
報酬:1本あたり銅貨80枚
数量:上限なし
その他:毒草は根を残し、根元から切って採取。薬草が非常に似ている為注意。
討伐に採取。効率を考えられている良いチョイスだ。
「討伐2つに採取ね。わかった。ところでファングウルフに突撃猪を選んだ判断基準ってなんなの?」
「どちらも美味しいんです。2つの意味で・・・」
おう。まさかの肉食系だったか。まあ遠距離からの援護を貰いつつのアタックなら問題ないかな。
「あぁ了解。ウルフって美味しいの?」
「はい。美味しいです。よく定食で出てますよ。煮込みが最高なんです。」
「えっ!普通に食べてたの!魔物だよ?」
まさか日々の食事に普通に使われていたとは。。。
「はい。格が高い魔物ほど美味しいんです。大鼠と段違いです。」
笑顔で答えるスズネはやはり可愛らしい。初めてのパーティメンバーとして、この依頼は必ず成功させよう。
読んで頂きありがとうございました。
また深夜に更新します。




