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神戸海洋学園

 神崎は翌日の早朝、ジンと葉村を事務所に呼んだ。用件はもちろん、刃金から得た情報についてだ。

「おはようさん。まあ座れや。刃金から色々情報聞き出したさかい、お前らにも伝えとくわ」

 ソファに座ったジンは葉村を見て

「ちょっと待ってください。この子にも?」

「そや。もう部外者やあらへんしな。なんや、不満か? それとも心配か?」

 にやにやとする神崎に

「別に」

 と答えるジン。葉村もソファに腰かける。

「なら問題ないやんけ。さて、本題や。どうやら、刃金の飼い主はドン=チェグソンやあらへん」

 その発言に二人はさして驚かなかった。

 予想できたことだ。ドン=チェグソンは何の異能も持たないただのマフィアだ。

「標的は……」

「学校の教師」

 神崎が言うより早くジンが答えを出した。

「ほう。中々どうして。その通りや。神戸海洋学園こうべかいようがくえん、知っとるやろ。兵庫県で一番の進学校や。吐かせた情報によると、そこの教師が刃金の飼い主や」

「なるほど……クスリもそこから出回ってると見て間違いないわね」

「葉村ちゃんも推理できるんか、頼もしいな。その通りや。『鉛筆屋』は神戸海洋学園に出入りしとる。さて、ここで二人に仕事や。その神戸海洋学園に入学して、元凶を消せ」

 その瞬間、空気が張り詰める。

「こいつらは外国人を巻き込んで、ワシらの縄張りでクスリをばら撒いた。ヤクザにはヤクザのルールがあるっちゅうことを骨の髄まで理解させたれ」

 もちろん、それだけが目的ではないが。

 神崎はまだこの先のことは二人には言わない。言ったところで処理できないだろうと踏んでいるからだ。

「ほな、仕事頼むで。ああ、まずばお勉強やな。編入試験突破せなあかんやろ」

 笑顔で指差した先には、段ボール箱に詰まった大量の参考書があった。

こんばんは、星見です。

なんか最近土日祝日ないような感じなんですが、もうちょっとなので頑張ります。

ええ、もうちょっとで今の職場ともおさらば! そう転職です! イッツターニングポイント!

資格を活かせる仕事で、多分これが最後の転職です。


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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