表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
兄妹・姉弟  作者: 金魚草
3/6

広樹とあかりの勝負

「何か僕に用かな?それとも一緒にバスケやる?」


そう言われてあかりは戸惑った。なぜ見ず知らずの人間にいきなりバスケしないかなど誘うのだろうか。



けれども、無視するのも失礼なので答えた。



「悪いけど、私バスケ嫌いなので遠慮します。練習頑張ってください。それでは。」



そう言って去ろうとしたが、その人はしつこく誘ってきた。それに苛立ったあかりはつい言ってしまった。


「私が一回でもあなたからゴールを奪えたらもう二度と私をバスケには誘わないし、バスケの話を振らない、できれば視界に入らないで。」


その人は驚いて目を見開いたが、


「いいよ。その代わり、君が一本取るより先に僕が20本入れたら、君は僕の話を聞くこと。そして僕の質問に答えて。」


それにあかりは、


「いいですよ。」と言ってしまった。


さて、普通に考えたら、素人目に見ても上手い男の子とただ通りかかった女の子では勝敗は明らかだった。


けれど、あかりには自信があった。あかりはバスケ未経験者ではなかった。


父は中学高校とバスケをやり、全国大会で優勝したこともある。今現在でも、中学のバスケ部の監督をしている。


母も中学高校とバスケ部マネージャーをし(ちなみに父と母が出会ったのは高校バスケ部だったらしい)、時々練習に混ざるほどのバスケ好きだった。今は有名な選手を取材したり、バスケ関係の記事を書いたりとバスケにかかわっていた。


その上、あかりの兄の智は小学生のからずっとバスケをしていて、周りに天才だと言われるほどバスケが上手かった。



そんなバスケだらけの家族に囲まれていて、あかりがバスケが下手なわけがなかった。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ