第41話:仮面の検閲官と偽りの秩序
検閲官の執務室は、秩序と静寂に満ちていた。
額縁は整然と並び、ガラスケースの収蔵品も、書類の山も完璧だった。
――その扉が、粉々に砕け散るまでは。
静寂は一瞬で崩れ去った。
検閲官は跳ねるように後ずさる。
一行が部屋へとなだれ込む。
検閲官は即座に警備兵を呼ぼうとしたが、ハストゥルとハーヴェイが飛びかかった。
かわして逃げようとした、その瞬間――
検閲官:
「警備――!」
エファが、収蔵品をバットのように構えていた。
エファ:
「ストライク。」
一撃が直撃する。
アラタ:
「違う、ホームランだろ!」
ハストゥルは検閲官を縛り、椅子に押し戻した。
検閲官:
「望むものは何でも用意しよう!」
アラタ:
「行方不明の仲間を探している。」
検閲官:
「知らない……」
エファは静かに一歩前へ出る。
エファ:
「グロイアー氏……あなたが知っていることは分かっています。」
検閲官:
「私は能力で、群島内の生存数を把握できる!
誰のことか分かっている……だが話せば終わりだ!」
ハーヴェイが封蝋付きの封筒を見つけた。
ハーヴェイ:
「これは?」
検閲官:
「開けるな!!」
中には砂の商人からの手紙。
誕生日、そして婚約の知らせ。
アラタ:
「ラスタバンだ!」
ハストゥル:
「封印付きだ。招待が必要だな。」
全員の視線が検閲官に集まる。
ハストゥル:
「協力しろ。」
検閲官は泣き崩れた。
検閲官:
「すべて渡す……だからドリーム・デザートを解放してくれ。」
彼は語った。
太陽を必要とする娘。
人工のヴェールに閉ざされた世界。
ハストゥル:
「ラスタバンなら、見捨てない。
俺たちがやる。」
検閲官は戸棚を指差した。
彼らは衣装、徽章、招待状を手に入れ、窓から脱出した。
その後、警備兵が入室する。
警備兵:
「ご無事ですか、閣下……?」
その顔が溶ける。
検閲官は笑い出した。
体の中から、赤い仮面の男が現れる。
???:
「全部信じたな。
さあ、舞台の幕開けだ。」
カードを撒き散らし、姿を消した。
三日後。
ドリーム・シティでは、アカネの誕生日が近づいていた。
アラタ:
「――パーティーに突入する時だ。」




