表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/41

第39話 カルコサのパンテオン


群島の外、カルコサの中心にて。




白く広い部屋の中、一人の青年が緊張と期待に胸を躍らせながら身支度を整えていた。そこへ、涙ぐんだ老人が入ってくる。




「誇らしいぞ、ネプチューン……わしの孫よ」




「祖父さん、そんなに泣かないでくれ」




「無理だ……お前は一族の誇りだ。副ヴァッサルだぞ? しかもアンナ・ラピスラズリの下だ!」




「祖父さん……」




「馬車が来たぞ」




「もう!? 髪は? 服は? まだ心の準備が……」




「完璧だ。大丈夫だ、行ってこい」




ネプチューンは深く息を吸った。




「ありがとう」




外には、青い宝石で飾られた白い馬車が待っていた。中には扇で顔を隠した女性が座っていた。だが、その青い瞳は宝石のように輝いていた。




馬車の中、沈黙が続く。




「ネプチューン?」




「は、はい。アンナ様」




「緊張している?」




「少し……ですが問題ありません」




「それでいい」




(信じられない……アンナ・ラピスラズリが俺の名前を……。そして、なんて美しい……)




馬車が止まる。




「到着しました、パンテオンです」




巨大な建造物が目の前に広がる。




その時、空から炎の翼を持つ男が降り立った。




「君がアンネットの新しい相棒か?」




「え……はい!」




「その呼び方は禁止よ、ヘリオス。私はあなたの上官です」




「退屈なんだ。父上が式に出るなと言うからさ」




(父……煉獄劇場のヴァッサルか)




地面から半身の男が現れる。




「おやおや、ゴリラ姫じゃないか」




殴ろうとした瞬間、声が響く。




「ご機嫌よう」




「……ドクター」




「ヨリンが迷惑をかけたようだ。処理しよう」




ヨリンは地面に引きずり込まれた。




「行きましょう、ネプチューン。式が始まるわ」




パンテオン内部は白く、荘厳で、異様な絵画に満ちていた。




扉が開かれ、円卓の間が現れる。中央には回転する完全な球体。五つの玉座。




声が響く。




「ネプチューン、中央へ進め」




「名を名乗れ」




「我が名はネプチューン。中央劇場の副ヴァッサルとしての任命を受けるため、ここに立っています」




「承認するか」




「承認する」アンナ。




「承認する」ニュートン。




「承認する」イカール。




「承認する」ドクター。




「王よ」




光が溢れ、黄色の衣を纏った王が現れる。




「ネプチューン。我が印を授けよう」




瞳に紋章が刻まれる。




「汝、今より海の支配者なり」




王は消え去った。




ドクターは静かに去り、廊下で呟く。




「アビサエル」




「ドリームデザートの駒が破壊されました」




「砂の商人ではない。排除しろ。邪魔になるものは全てだ」




「了解」




――作者コメント――


読んでいただきありがとうございます!


★での応援やコメントをいただけると、とても嬉しいです。

コメントにはできるだけお返事させていただきます。


現在いくつかのコンテストに参加中のため、

応援していただけると大きな力になります。


いつも読んでくださって本当にありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ