終わらない夢
「シュシュシュシュシュシュ!俺のナイフさばきは天下一だぁ!!」
「素敵なナイフさばきですね!私とパーティを組みませんか!!」
「シュ?」
私は直感で理解した。ああ私この人のヒロインになるべきなんだ!!
「私はリエナ!回復職です!!」
「いいねぇ回復職。ついでに俺の下半身も回復してくれよォ!」
「喋ってることの半分は理解できました!」
「じゃあ楽しい楽しいモンスター退治に行こうぜェ!」
「はい!」
ああ!頭が熱くなっていくのを感じる
やっぱり冒険って最高ね!
私たちは近くの洞窟に向かった
「敵はジャイアントバット一体かァ!五秒で終わらせてやるぜェ!」
そういえばこの冒険者さんの名前も聞いてなかったな
まあいっか
「どうやら回復職の出番はなかったみてェだなァ!」
「そんなことはありません、戦闘による心のケアも重要ですから」
私はデスヒールを唱えた
「おおォ!大切な思い出が消えていく!!」
え?リョウの時と違う反応?
「環境のことを考えない人間が一番愚かなんだァ!」
「この洞窟にゴミをまき散らしたのはお前かァ!」
「死ねェ!!!」
?!デスヒールはちゃんと冒険者さんにヒットしたはず!!
私はギルドに走って逃げた
次の日ギルドに新しいクエストが増えていた
「なんでも また新しいモンスターが出たんだとさ。あんたも気をつけな」
「はい!気をつけます!」
最近物騒になったなぁ。村に帰ろうかなぁ・・・。
!いけないいけない!私ヒロインになるんだった!
頼れる主人公様を探さないと!
「俺の炎魔法すごいんだぜ?!すごいんだぜ?!」
あっあの魔導士さんから主人公様のオーラが出てる!
ぜひともパーティに入れてもらいたい!!
パーティに入れてもらうためには「こう」!!
「すてきな炎魔法ですね!パーティご一緒してもよろしいでしょうか?」
「おお!!きみかわいいね!!どこ住み?!」
ああ!この人にならきっと回復職のすばらしさを理解してもらえる・・・!!
後にこの街にはモンスターで溢れかえることになるけども
ヒロインになりたいという気持ちは日々膨れ上がるばかりだ
だから今日も私は「デスヒール」を唱える




