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第17話「風呂と友情、そしてゴーレムの大群」

 トロル討伐を終えた三好たちは、ギルドで報酬を受け取った後、家へと帰った。

「ふぅ……今日も疲れたな」

 家の扉を開けると、1階の店舗部分やリビングがすっかり綺麗になっていた。

「おお、ピカピカじゃねえか……」

 三好が驚いていると、クルミが「掃除を済ませておきました」と微笑んだ。

「1日で?」

「はい、掃除は楽しいので」

「さすがだな……」

 クルミはメイドだけあって掃除は得意なようだった。


 トロル料理と暴食スキル

 グレースが台所で料理をしていた。

「お待たせ。今日はトロルのステーキよ」

「トロルって食えるのか?」

「ええ。特に筋肉部分は上質な肉だから、うまく調理すれば美味しくなるよ」

 テーブルには、香ばしく焼かれたトロル肉のステーキが並べられていた。

「よし、いただくか……」

 三好は一口食べた瞬間、舌の上に広がる肉汁の旨味に驚いた。

「……うまっ!」

「でしょ? 下処理が大変だったけど、その分美味しくなったわ」

 マリアも夢中で食べている。

「トロルって、こんなに美味しいんだね!」

 そして、食べ進めるうちに、三好の体の中で熱が広がるのを感じた。

(これは……また強くなったな)

 暴食スキルの効果で、トロルの力が体に取り込まれているのを実感する。

「……ふふ、これでまた強くなれたな」


 風呂場での出来事

 食事を終えた三好は、風呂場へ向かった。

「ふぅ……今日は汗もかいたし、しっかり流しておくか」

 湯船に浸かる前に、椅子に座って頭を洗い始める。

 すると、後ろから声が聞こえた。

「背中を流してやろうか?」

「おう、頼む……って、ん?」

 後ろを振り返ると、そこにはカオルがいた。

「お前、なんでここにいんだ!?」

「何って、背中を流してやろうと思って」

「いや、そういう問題じゃねえだろ!」

 三好はタオルを慌てて体に巻きながら、カオルを見た。

「お前、女なのに男と一緒に風呂入って平気なのか?」

「友情を深めるためには、一緒に風呂に入るって聞いたことがあるぞ」

「それ男同士の場合だからな!!」

「そうなのか?」

 カオルは不思議そうな顔をした。

「じゃあ、胸で背中を洗ってやろうか?」

「やめろおおおお!!!」

 三好は慌てて風呂から飛び出し、タオルを巻いたまま浴室を後にした。

「ふふ、冗談だよ」

 カオルは笑いながら、のんびりと湯船に浸かった。

 三好は顔を赤くしながら自分の部屋に戻った。

(まったく、カオルのやつ……)


 翌朝――ゴーレムの大群

 朝、まだ寝ぼけていた三好の耳に、町中に響き渡るサイレンの音が飛び込んできた。

「……ん? なんだ?」

 窓を開けると、町の人々が慌ただしく動き回っている。

「三好、大変だ!!」

 グレースが飛び込んでくる。

「どうした?」

「ギルドからの緊急警報だよ! 町にゴーレムの大群が押し寄せてきてるって!」

「ゴーレムの大群だと……!?」

「冒険者は町の入り口に集合してって!」

 三好は急いで装備を整え、仲間たちと共に町の入り口へと向かった。

 新たな戦いが始まる――!

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