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マウント
絢は呆れた顔で「あのね……、ここは私の家なの。それに女性が服を脱ぎはじめたら普通、男性は後ろを向くものよ」と注意した。
「お前に背を向ける事などできない」
白洋はキッパリと言いのけた。
その一言に四・五秒沈黙が走った。
「ったく……、融通の利かない……」
絢は頭を抱えながらスタスタと浴室へと歩いていった。
白洋には最新型ベレッタがある。
さっきの反省点を踏まえ、不死身の絢を殺す方法をずっと考えた。
頭をふっ飛ばせばいいのか、心臓をぶち抜けばいいのか。
デモンストレーション?
リハーサル?
わからない。
絢が湯につかる音が聞こえた。
どこともなく現れる焦り。
混乱。
結局、いい答えは見いだせずその場に立ち尽くす有り様。
そのくらい先ほどの絢のインパクトは強かった。




