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絢の裸
玄関を入り、トイレとバスルームがあり廊下を挟んでドアが対称的に゙二つあった。その奥にこのリビング。
2LDK。
一人暮らしにしては一般的に快適といえる環境だ。
「コラ! 女性の一人暮らしの家をキョロキョロ見ない!」
絢は白洋を軽く叱った。
まるで子供扱い。
「ったく…、じゃあ私お風呂に入らせてもらうから」と、絢はその場で血に染まった服を脱ぎはじめた。
いつもそうなのだろう。
気丈な上に大雑把な女だ。
裸になろうとする絢を白洋はそのままずっと見ていた。
その視線に対して絢は「何? 私の裸が見たいの? あんたやっぱりそういう目的だったわけ?」と問うた。
この家に入ってはじめて白洋は一言喋った。
「風呂場で脱げばいいだろう」




