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興味
「普通に殺したんじゃ死なないんだろう?」
白洋はそう答えた。
絢は目を丸くした。
「あなた変態? そういうの趣味?」
白洋にやましい気持ちなどみじんもなかった。
ただ純粋に仕事をこなしたかっただけだ。
「何とでも言え」
大声を上げる事もできた。
警察を呼ぶ事もできた。
現にマンションの前までズルズル人気のない夜道をついてきたこの男は自分に拳銃を放った紛れもない危険人物なのだから。
しかし、絢はそうしなかった。
白洋の純粋に自分を殺そうとしている感じが気に入ったからだ。
おもしろい。
興味が湧いた。
絢はマンションの前で少々考えた。
「しょうがないわねぇ、上がらせてあげる。コーヒーくらいなら出すわよ」
絢の余裕が鼻についた。
それに見かけのわりにやたら大人びたというか老成した喋り方をする。外見の若く淡いイメージとは全く違う。




