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仕事2
ショックが大きかったのか?
「おい、どんな仕事だ?」
美嘉はまだ固まったままだった。
「おい!」
少々大きな声で美嘉に話しかけ、ようやく美嘉は正気を取り戻した。
「え、何?」
「仕事だ」
白洋は冷静に答えた。
「あ……ああ、あるわよ」
美嘉は動揺を隠しきれないまま話しはじめた。
「場所を確保してほしいって。愛人との隠れ家にしたいらしいわ。五○代半ば位の紳士的なおじ様だった。"隠れ家に適した場所を用意してくれるなら金は弾む"だそうよ。きっとお金持ちね。どこかの社長さんじゃないかしら。身なりもかなり良かったし」
やれやれ、ガキの始末の次はどこぞのお金持ちさまの隠れ家探しときたか……。
「シケた仕事ばかりだ……」
白洋は思わず舌打ちした。
話は悪くない。
金は必要だ。
「まあいい」
美嘉は白洋の反応を見て顔を歪め、いつもの呆れた表情を浮かべた。




