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商談成立
そしていざ美嘉を連れてゆく際、白洋は律儀にも店の支配人に一声かけた。
「おい、この女もらっていくぞ」
支配人は「冗談じゃない! こんな上玉、渡せねーよ!」と言いたげだったが、相手は白洋。恐怖心から何も言えなかった。
支配人は知っていたから。
白洋が殺し屋だという事を。
去り際、美嘉は支配人に向かって今までのウップンを晴らすかのようなアカンベェをした。
支配人は美嘉の後ろにいる白洋が気になって何も言えなかった。
そのバックにはあの志武海もいる。
たまったもんじゃない……。
もし美嘉の言う通り、支配人が闇金にこの事を告げ口したところで……だ。
まさに弱肉強食。
ポーンと一○万が支配人の足元を転がった。
商談成立。




