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『3番は発言してください。』

3番は言った。

「…こうなって来ると対抗は狼か狂人かわからないけど、狼が二人とも潜伏するのはキツいと思うのでやっぱり狼かなと思っています。オレ目線だと4番さんが一確霊媒師で全くグレーが狭まってないんで、狩人には出て欲しい。」すると、7番がポンとチャットで『狩人』と打った。「あ、7番さん狩人ですか。ありがとうございます、じゃあ今日は8、9、1、2の中から吊る感じで。まだわからないけど、9番さんが他と比べてやっぱり黒いかな。もしかしたら狂人なのかも知れないし、わからないけど、みんな疑ってるから残しても占うことになると思う位置だと感じました。ただ、今夜のオレの占い位置は6なんで、明日に備えて狂人でも9は落としておきたい位置だと思っています。以上です。」

『4番は発言してください。』

4番は言った。

「一確しちゃいましたね。とりあえず私は今夜の結果しかみんなに落とせないだろうから、できたら黒を狙いたいですね。まだ5番さんの発言を聞いていないからわからないけど、9番さんはみんなから疑われ過ぎてる気もする。でも、これだけ言われたら村人でも黒塗りされて明日以降めんどくさいことになりそうだし、私も初日に吊っておいた方が良いのかなと思います。黒だったらラッキーだなって感じ。他は全然怪しいとは感じなかったし、このまま他の人の発言がおかしくなかったら9番さんでいいかもと思いました。発言は聞きますが今のところ9番さんが黒いと思ってます。以上です。」

確かに、9番は黒いけど、狼だったらあまりにも軽率な発言だしなあ。

達也は、メモりながら思った。

『5番は発言してください。』

5番は話し始めた。

「私も9番さんは怪しいと思っていたんですけど、対抗の3番さんが9番を吊り推してるから違うのかなと思ってます。占い師の対抗は普通狼だし、初日から相方を吊り推すとかできなさそうだし。そう考えたら、3番さんが狂人で分かってないから適当に皆に合わせた発言をしているのかなとも思っています。私目線6番は白だし、グレー吊りを推していたので狂人もないと思う。7番さんは狩人で、8番さんは…無難に敵を作らないような発言をしていたから、9番さんでないなら8番さんかなと今は思っています。2番さんも1番さんも、あからさまに9番さんを怪しいと言っていて、その理由もしっかりしてたし占えば良いかなと思っています。以上です。」

9番を推してる対抗と、同じ動きのオレ達は占い位置なのか…?

達也は、思った。

『6番は発言してください。』

6番は言った。

「はい、よろしくお願いします。そうですね、今のところ占い師はどっちもどっちだと思いましたね。9番さんが怪しいのは確かですけど、その理由を言ってない3番さんも疑われてる白に合わせてるだけに見えるし、5番さんも…対抗が9番推してるから怪しくないのに、同じ意見の1番2番が怪しくないっていうのはおかしいかなと思いました。明日の占い結果と占い位置に期待ですかね。7番さん狩人、把握しました。8番さんは2周目聞かないと分かりませんけど、オレはやっぱり9番さんを落としておいた方が良いように思いますね。明日以降疑われてめんどくさいことになるかも知れないから。狩人に指定してもらったらどうですかね。以上です。」

時間延長してしっかり話した。

6番は、グレーではないが白く見えた。

『7番は発言してください。』

7番が言った。

「狩人です。今日噛まれます。そうですね、色が見えないから面倒だなと思ってるのが8番、9番は文句無しに黒い。1、2番はそこに人外が居たら一確嫌って出る気がするんで、今のところ白く見ています。特に狂人は居ないんじゃないかな。狼だったら、霊媒には出なかった可能性もあるのでまだわからない。ただ、皆に推される9番は確かに白くなるのかも知れないとは思う…狼だったら初日からあんな目立つこと言うかな。とりあえず、発言聞きます。今のところ8か9で悩んでますが、8に黒い所があるわけではない。だからこそ、占い位置にもならずに逃げ切る可能性もあるし、わからない。迷ってます。以上です。」

確かに狼だったら9は軽率だもんなあ。

達也は、悩んでいた。

『8番は発言してください。』

8は言った。

「…オレはまだ前半の発言しか聞けてない状態で発言してるから、1周目で怪しい位置がなかったのは仕方ないと思って欲しいです。現に7番さんまでグレーは居なかったのに、7番さんは狩人でしょ?怪しくないはずですよ。オレはやっぱり9番さんですね。1番2番はそれを指摘していたし、2番は同調してたけど1番よりもっと掘り下げて発言してたから白いと思う。オレはオレの白を知ってるし、だったら9番さんしか居ないです。オレは今日は9番に投票します。占い師は発言から9番を擁護してる5番は怪しいと思っています。以上です。」

確かに8番までグレーは居なかった。

達也は、うんうんと頷いてそれをメモした。

『9番は発言してください。』

9番は言った。

「…なんかみんなから疑われてるけど、オレは間違ったことは言ってないと思ってる。グレーから吊るにしても狩人がどうしても出たくないなら、無理に出すのは間違いだと思ってたから、オレは言わなかった。狩人が潜伏したいのに素村COしたら、役職透かしになるでしょ?7番さんに怪しい常呂あった?なかったでしょ。吊られることない位置なのに、出たくないならそれも判断だろうってオレは思っただけ。それに占い師の精査も、時間がなかったからできなかった。それから霊媒師のことだけど、オレは一確して欲しかった。だから圧を掛けたの。わかる?だから人外が出て来れなかったんだって。オレはやっぱり1番2番どっちかに人外が居ると思うよ。オレが疑うって言ったから出て来れなかったんだよ。だからグレー詰められるじゃん。おれもグレーなのに、なんでグレー詰め推すんだよ。疑われまでして。おかしいじゃん。こんな村利のあることしてるのに疑われるのはおかしい!オレは、1番か2番に入れる。」

そこで、延長した時間も切れた。

なんだか、9が本当にそういう信念の元にあんなことを言ったような気がしてくる。

言ってることは間違ってるんだが。

『1番は発言してください。』

容赦なくシステムが言う。

1番が、話し始めた。

「…なんか、9番さんが白く見えて来て困ってますね。私は黒じゃないけど、ホントにこんな考え方でやってる人も居ますからね。とはいえ、8番さんの言うことも間違ってないんだよなあ。となると、私の便乗位置の2番さんかなとか思うんですけど。2番さんは意見が同じだし1周目は白く思ってたんですけど、こうなって来ると消去法で2番さんしかないんですよね。ここを吊っておいて、明日の結果次第で私目線二択の方が楽かなとか思ってます。」

それはオレも同じだっての。

達也は思ったが、そこで1番の発言が終わった。

『2番は発言してください。』

達也は、言った。

「…はい、にわかに1番が怪しくなったな。と言うのも、相変わらず9番が黒い。確かにこんな考え方をする村も居るけど、そんな裏を考えてたらこのゲームはやってやれない。初日は白でもとりあえず怪しい所を吊っておかないと、白黒結果が出された時に悩むことになる。8番はもっともなことを言っているし、今日は吊らなくて良いと思う。だが、オレ単体を吊り推して来た1番は、最終日に向けて何としても白い位置を吊っておきたい狼にも狂人にも見える。今日は9番を吊って色を見て、明日からの結果で精査していく方が良いと思う。みんな普通の発言してるからね。他の人のことは精査しやすいが、9番だけはわからないままになる。メタが入るからだ。だからオレは、9番を吊って1番を占った方が良いんじゃないかと思う。狩人は絶対に霊媒師を守って欲しい。明日の結果は重要になる。以上です。」

『投票してください。』

場にそぐわない落ち着いた声が告げた。

達也は、迷わず9番をタップして投票した。

9←2、3、4、6、7、8

2←1、5

1←9

『9番が追放されました。9番は発言してください。』

良かった…。

達也は、思った。

初日に吊られるなんて、上位ランカーの名が廃る。

9番が話し始めた。

「なんだよ、オレ?言っただろ、オレは霊媒を一確させたかったの!みんな狼に踊らされてるんだって。まあ、明日分かるわ。オレは白。やっぱ2番が怪しいな。1番は分かってるよ、オレに入れてないもん。2番に黒が出るんじゃないの?じゃあ頑張って。」

『夜時間に入ります。』

画面が暗くなる。

達也は、やっぱり間違ってなかったんじゃないかと思っていた。

なんだか、占い師に指示を出している狼にも見えたのだ。

ということは、占い師は狂人なのか…?

じゃあ1番が黒か。

切ろうとしたら、思ったより大事になって相方が吊られそうになり、慌ててあんなことを言ったようにも見えないでもない。

夜時間を待つ間、達也はそんなことを考えていた。

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