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達也は、言った。

「…じゃあ、次は白先か?」と、颯太を見た。「颯太からかな。6番だし。」

颯太は、頷いた。

「オレか。そうだなあ、今のを聞いて、後半になってやたらと翔馬翔馬言われてたのがなあ。もしかしたら、全部じゃなくても後半に人外が居るんじゃないかって思うかな。まだ一周目だろ?そもそも、美夢ちゃんの意見は早紀ちゃんの便乗でないようなもんだったし、発言量も少ない。美加ちゃんはそこから伸ばそうといろいろ付け足して考えてるようだった。適当に意見を合わせてる人外、狐なんじゃないかって、美夢ちゃんを怪しく感じたな。翔馬は確かにあの位置で色付けできてないから格好のSG(スケープゴート)位置にされるから、村なら次はしっかり発言伸ばして欲しいよね。仁さんは回りから揚げ足取られてるよなって感じた。まあ、朱理ちゃんや利喜の位置で他に情報ないんだからそこを叩くよりないだろうし、次の発言に期待したい。ここまで聞いた仁さんの意見も聞きたい。以上です。」

達也は、7番なので口を開いた。

「…そうだなあ、オレはオレ自身も最初把握漏れてたから、仁さんを疑ってはない。ただ、翔馬はもっと発言伸ばせただろって思うから確かに怪しいとは思ってる。でも、今颯太が言ったように後半から翔馬が一気に叩かれ過ぎてるようにも思う。まだ最初の意見だし、次を聞いてから吊り位置決めても良いんじゃないかなって思った。オレもグレーからで良いと思うから、グレーの意見をもっと聞きたいとは思ってるから、もう一度グレーの発言は聞くつもりだ。占い師の内訳は、真真狼狐と思うのが自然なんだろうが、真真狼背徳もあるんじゃないかって思うんだ。占い師同士の相互占いでもされたら、一気にまずくないか?狐は露出するのは厳しいと思うんだよね。まだわからないけど…オレなら背徳者に出させて囲わせるかなあって思ったり。今のところ以上です。」

次は隣りの庄治、圭太の白先だ。

「オレだな。そうだなあ、メモ取ってないから必死に発言覚えてるけど、直前の達也がめっちゃ白く感じたよ。やっぱり巽さんが真の一人かなあってそれで見えて来るよね。だから巽さん真と意見を出してる人達は、必然的にグレーでも白く見えてるんだが、哲也はすごく白く見えたよな。霊媒師の発言で。颯太が言ってた件、美夢ちゃんだけど…確かにオレも、翔馬にあの位置であの発言はおかしいみたいなこと言ってたけど、美夢ちゃんもそんなに内容あること言ってないよね。それに、いきなり吊り先指定しちゃってるし。それはちょっと早すぎかなとは思う。美加ちゃんも翔馬にはそれを指摘してるのに美夢ちゃんには言及しなかったのが気にかかる。仁さんは発言位置が始めだったから、次の発言聞いてからかな。どうしても、話す人の方が把握漏れとか揚げ足取られがちだけど、そもそも話してない人達のがずるいわけだからなあ。オレは議論を進めようとしてくれてる人より、寡黙位置のが吊りたいよ。以上です。」

次は廉だ。健斗の白先だった。

「…そうだねぇ…これさ、ちょっと聞いておきたいんだけど、お告げ先は狐に当たることあるの?」

それには、巽が答えた。

「ルールブックを読んだところでは、初日のお告げ先は狐に当たることはないようだ。狂人や背徳者には当たる事があるようだがね。」

廉は、頷いた。

「そうか。じゃあ、もし占い師達がお互いの白先を占い合って、溶けたら前日白を出してた人は漏れなく偽物ってことなんだね。僕はね、白先みんなの話を注意して聞いてたけど、みんな狐には言及しないんだよね。達也が占い師の内訳の話しで、ちょっと触れたぐらい。狼だったら狐の位置は気になるだろうし…囲っちゃったら吊れなくなるもんね。狐は自分がそうじゃないって印象付けたいから発言の中に入れて来そうだなって思って見てたの。でも、みんな誰が黒いとか怪しいとかばっかり。でもその中で、颯太は唯一美夢ちゃんを狐かなって言った。僕、颯太が囲われた狼か、狐なんじゃないかなって思ったかなあ。」

言われてみたらそうだ。

誰も狐位置のことは言及しないし、黒い所を探しているような印象だ。

だが、颯太だけが狐ではないかとハッキリ言ったのだ。

「…じゃあ、廉はどう考えるんだ?颯太吊りか?でも、颯太は翼の白先だよな。」

廉は、首を振った。

「吊らないよ。だってまだ推測でしかないもん。だからね、僕は相互占いでいいと思うんだよね。みんな囲いが発生してると思ってるんでしょ?だったら違う占い師が他の占い師の白先を占えばいいじゃん。僕を含めて白は4人でしょ?これで呪殺が出たら、その占い師は真が確定するんだから次の日も狩人に守らせてどっか占わせてさ、確定で色を付けられるのは強いよ。ちなみに僕も、今日はグレー吊りで良いと思うよ。霊媒師は自滅を待てば良いし。どうせ狂人だとみんな思ってるんでしょ?だったらグレー狭めて明日に備えた方が良いよね。思わない?」

廉が白い。

こうなって来るとそこに白を打ってる健斗が真に見えて来る。

廉が狐だったら、こんな発言はできないだろう。

誰もそんな発言はしていなかったのだから、適当に自分占いを回避して行ける白い意見を出しておけば良いだけだ。

何より二分の一で真占い師に当たる、いや、もし健斗が偽なら三分の二で真占い師に当たるのに、この発言は自殺行為なのだ。

「聞き捨てならないな。」しかし、翼が言った。「オレの白先を狐発言一回で人外扱いして、オレまで偽だと言いたい意見を出して来るのは、真を貶めたい人外にオレからは見えてる。狐はないだろう、占われたら終わりだからな。こう言っておけば、明日黒を打たれても皆に懐疑的に見られると思って、先に伏線張ってる狼に見えて来たぞ。相互占いなんか、誰でも思い付く事だしな。ただ最初に発言しただけだ。それで良い印象を稼ぎに来てるとオレには見えるぞ。」

廉は、言った。

「じゃあ、君が僕を占ったらいいじゃないか。もしかしたら噛み合わせて来るのかなあ。呪殺に見えるようにね。そしたら君は狼だね。」

口調は穏やかだが、何やらバチバチ火花が見える。

仁が、割り込んだ。

「まあまあ、とにかく次は役職だろ?全部聞いてからにしよう。ええっと、霊媒師。」

かおるが、言った。

「あ、はい。ここまで聞いて来たけど…グレーは確かにもう一周聞きたい。多分いろいろ聞いて、意見も変わってると思うから。それから精査したいから、吊り先は後で発言するね。グレー吊りがいいと私も思うから。あと、白先だけど。達也さんは断トツで白く見えたの。だから巽さんが仮に人外だとしても囲ってないなと思ったかな。巽さんの発言は最初聞いただけだし、私はみんなほど占い師の精査はまだ付いてない。みんなフラットに見てるよ。今の廉さんの発言から、廉さんは狐はないかなと思った。最初は白いなあと思ったけど、翼さんの意見を聞いて確かになあって思ったんだよね。明日黒が出てもみんな信用しなさそうだったもん。私としたら、黒が出たらまず吊って、色を見たいと思うけどな。私達が生きてたら、色が確定するわけでしょ?そこはだから、フラットなの。わからない。以上です。」

霊媒師からしたらそうだわな。

達也は思った。

色が見れるんだから、吊って見たいと思うはずだ。

拓也が、口を開いた。

「じゃあ、オレの番だな。ええっと、そうだなかおるちゃんの意見はその通りだと思ったな。何しろオレ達は吊ったら色が見えるから、占いで黒が出たら吊ってくれってそれは思うよ。そうしたら、自分目線での占い師精査もつくし、何より自分の相方も分かるかもしれないだろ?味方を知れるのは大きいんだ。この中の偽物が間違ってくれることを祈るかな。それで黒い所だけど、みんなが言うほど仁さんも翔馬もまだ、吊りたいと思うほど黒いとは思わない。ただ、美夢ちゃんだけは翔馬を責められるほど発言伸びてないのに吊りたいとまで言ったんで怪しいとは思ってる。二周目聞いて決める感じだけどね。一周目じゃまだわからないし。ちなみにオレもグレーから吊って欲しい。霊媒は後でボロ出した奴を吊れば良いしね。以上だよ。」

隣りの裕太が口を開いた。

「…オレは正直まだホントにわからないが、みんなが言うほど達也が白いとは思わないかな。巽さんの白先だから今日どうのとは思ってないけど、そんなに他と比べて白かったかなってちょっと疑問だった。だからって巽さんが偽物だって言ってるわけじゃないよ?霊媒には狂人だってみんないつもの村の常識で思ってるかもだけど、狂人潜伏だって十分にあり得るからな。哲也が言ったことは、オレも思ってたことだし、気付いてる狼が、それで出てたとしてもおかしくはないだろ。現にオレ以外の霊媒がグレー押してるってことは、グレーに狼が少ないからかなとか勘繰ってしまう。だから、白だとしてもまだ油断はしてない。何しろ狼は4人も居て、夜に話し合ってるんだからいろいろ意見は出してるはずなんだ。狼の誘導に乗らないようにしなきゃと思ってる。以上だ。」

裕太の言うことはもっともだ。

裕太目線、かおると拓也のうちどっちかが人外なのに、二人ともグレーから吊れと言っているとなると、もしかしたら霊媒に狼がと考えるだろう。

…やっぱり発言だけでは誰が真霊媒なのか判断つかない。

達也は、思った。

裕太が自分を怪しむのも分かる。

皆が皆白いとか言い出したら、それだけで残るかもしれないので警戒するのだ。

仁が言った。

「じゃあ、霊媒師は終わった。次はいよいよ占い師の意見を聞こうか。」

皆が、真剣な顔で頷いた。

圭太が、話し始めた。

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