見返りキャットテイル
よく猫の考えることが分からんちんと、インゲンはよく言う。
…いや…ニャニも考えてませんが?
しいて言えば、お空の白い雲を、どこまでも追ったり、お腹空いたニャ?とかとか?
あたしら猫は、インゲンと違い、超現実主義者ですから!
朝、起きたら顔を洗い、身体中を伸ばして、町内をお散歩、或いは日向ぼっこ出来るところを探す。
お腹空いたら、インゲンに向かって、ニャーニャー鳴いて催促すると、大抵根負けしてニャニかくれたりする。
負けないコツは諦めないことニャ。
但し、タマに見た目がインゲン似た中身が別の種族がいるので、要注意なのニャー!
ヤツらは、ご飯をくれないばかりか、蹴ってくるニャ。
なんてヤツらニャ、酷いニャ、信じられないニャ。
取り敢えず、世界中を網羅するニャンニャンネットワークに、インゲンに似た猫の敵として、登録する。
ヤツらは、すえた油の匂いがして、口から超音波を吐いてくるニャ。
でも、うちら猫だから、3歩歩くと忘れるニャ。
クダラナキヤカラは、自分の中に住まわせないことが猫になるコツニャ。
ペンギンの家を覗いたら、ペンギンは留守だったニャ。
…
寂しくはない。
会ったり会わなかったり、これは世の理、我らは自由の民。
心においても自由ニャリ。
自縄自縛の不自由の民インゲンとは、其処が違うニャヨ。
でも、お姉さんがいたので、さつま揚げもらった。
な、なんて良い人ニャ。
匂いと味に感動ニャ。
でも、3歩歩くと忘れるけど…