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黒色のキャットテイル  作者: さくら
10/20

太陽とキャットテイル

 にゃおーん

 東に向けて吠える。


 太陽だ。天照大神です。

 万物を照らす希望の光ですにゃん

 素敵ですにゃ


 感謝感激にゃん 今日もありがとう

 あなたがいなかったら、地球は凍りつくにゃん

 ポカポカお天気、あなたのお陰。



 にゃんにゃんにゃんにゃん。

 あれ?お陽様、今日は曇ってます。

 どいかしたかにゃ?


 聞かせておくれ。

 僕が、解決するにゃ。

 いつもお世話になっているお陽様の為だもの。


 こんな時こそ、僕の力を使っておくれ。


 にゃにゃニャん。

 にゃる程、乱暴者の弟がいて、困っていると。

 分かったニャん。


 この僕が乱暴者の弟さんを諌めてくるニャん。

 まかせてちょんまげ。



こうして、キャットテイルは、長く苦しい旅へと旅立ったのです。

それは、キャット町3丁目から4丁目への旅。

途中、猫好きのおばさんの家を横切りお昼をご馳走になったり、友達のペンギンと遊んだり、長く苦しい旅の果てに、とうとう辿り着いたのです。



 長く苦しい旅であったにゃ。


いやいや、そんなにあなた苦しんでないでしょう?


 ん?…長く苦しい旅であったにゃん。

 今までの出来事が走馬灯のように想い浮かぶにゃ。

 お昼の魚肉ソーセージ美味しかったニャン。

 ああ、思い出しただけで、涎が出るニャ。


 辿り着いた先は、一軒の古民家。

 表札には、須佐と記載あり。


 むむ、扉開かないニャ。

 カリカリ…ニャー、ニャー、ニャー!

 開かないニャン。


 フー、飽きたニャ。

 帰ろうかーニャー。

 


いえいえ、そこで帰ったらダメでしょう。あなた何の為に来たのですか?



 ハッ、そうだにゃ。

 諦めたら、そこでゲームセットにゃーヨ!

 裏庭に廻るニャ、僕頭良いにゃ。

 

 垣根をくぐって行くと、陽当たり良好の庭に出てきたニャ。

 縁側にお爺さんが座っているニャ。

 白髪頭のお髭のお爺さんにゃ、きっと天照様の弟さんだニャ。

 

 ニャネヌニャーヨ。

 (お姉さんに、心配掛けたらメッでしょう!)


 「ああ、なんだい、猫ちゃん姉貴の使いかい。…全く、そりゃ昔の話だろうに。はー、うちの姉が迷惑かけたね。だいぶ歳を取ったから、今と昔をゴッチャに記憶しててね。あードッコイショ。猫ちゃんにはお礼に鰹節でもあげようかね。」

 ニャ。鰹節ご飯だにゃ。

 美味いマイマイ、ニャン。


 「昔は、わしも暴れてたことがあってね…思えば、その頃が花だったな。……そんな時に、うちのばあさんと知り合ってな……はっちゃけてなぁ、あの頃が懐かしい…おや、寝ちまったのかい。お休み、猫ちゃん。」



 ウニャ、美味いにゃ、任務達成だねゃん。


 お陽様、ポカポカ気持ち良いニャ。




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