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 埋蔵金は出なかったものの、あの一件以来街は活気づき、銀山は立派な観光地となった。今ではゆるキャラもでき、観光客を楽しませている。〈フッションラビリンス〉は店舗の半分を三久田我蔵グッズに割き、結構儲けているらしかった。

 研究室の扉が叩かれる。友信が開けると、真がひょっこりと姿を見せた。賭け事には興味が薄れたらしく、金を借りることはなくなった。彼はデスクを一瞥して笑いを溢す。

「お前も飽きないな。いくら古文書を読んだって、埋蔵金なんて見つかりゃしないぜ」

「真こそ、先祖の真似をして質が悪いじゃないか」

 あの後、真は自身も同じ行為をしたくなったようで、銀山の何処かにこっそりと木箱を埋めたのだった。場所はもちろん、友信にも秘密だ。

「いいだろ? 夢とロマンが男の人生さ」

 二人は窓越しに空を仰ぐ。遠い未来に、古文書と呼ばれる手紙が発見されることを願って。





 

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