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【TIP OFF】First Pick.



『先週アメリカで行われましたNBAドラフトで見事、日本人初"1位"指名を受けました藍葉(あいば) 亜蓮(アレン)選手ですが本日、渡米のため日本を発つと言うことなので改めてまして、本日はその偉業を素敵なゲストの方を交えて話し合っていこうと思います。


では早速ですが…本日のゲストとしてお招き致しました元NBA契約選手であり、今は藍葉選手の母校である私立椿ヶ丘(つばきがおか)高校バスケット部の顧問を務めていらっしゃる田代監督にお越し頂きました。

本日はどうもよろしくお願いします』



『あ、お願いします』



『ではまず最初は藍葉選手の基本情報を見ていきましょうか』



『それではまずこちらのフリップをご覧ください。


…え〜〜はい、こちらです。


藍葉選手は身長182cm、体重75kgでポジションはPG(ポイントガード)SG(シューティングガード)を兼ねるコンボガードと呼ばれるポジションで、高校はバスケット強豪校の私立椿ヶ丘高校に進み、前人未踏の高校バスケ界の三大タイトルを3年連続3冠3連覇という偉業を成し遂げそのままNCAA(アメリカ)へ渡米、そこでも優勝はおろか個人賞も総なめにして先週行われたNBAドラフトでも一位指名となりました』



『…まぁ、なんでしょう。

私は恥ずかしながらバスケットボールに関しては門外漢ではあるのですが字面の響きからして……とてつもない偉業を成し遂げられたのではないかと感じますね』



『あはははっ』



『では、早速、この偉業を成し遂げた藍葉選手について田代監督に聞いていきましょう』



『田代監督もかつてNBA契約選手としてNBAのコートに立ちましたが、今回の藍葉選手のドラフト1位指名についてはどうお思いでしょうか?』



『いや〜〜そうですね。

正直言って"寝耳に水"って感じで今もまだちょっと、実感が掴めてません。

ドラフト直後にすぐ藍葉から電話を貰ったんですけどね(笑)』



『なるほど。

やはり田代監督から見ても今回の藍葉選手のドラフト一位指名と言うのは驚くべきことだったのでしょうか?』



『う〜〜〜ん、でも実を言うと本当はそんな驚いてないんですよね(笑)

え?今さっき言ったことと矛盾してる?あ、いや一位指名は本当に驚きましたよ?(笑)

でも藍葉はここぞという時はやる男だったので薄々NBAに行くかなぁ〜〜とは思ってたんですよ。

ですからなんだろう…"驚き"と"やっぱりな"っていう感覚が半々ですね』



『なるほど。

田代監督はあらかた予想はついていた、という感じなんですね』



『あぁいや、さすがに一位指名までは予想はしてなかったですけど…でも、必ず上位指名になるとは思っていました』



『なるほど。

では田代監督から見て藍葉選手はどういった生徒だったんでしょうか?』



『ん、ん〜〜〜藍葉はですね、バカなんですよ。

あ、悪い意味じゃないですよ?いい意味です(笑)

常にバスケの事ばっかり考えていて、口を開けばバスケバスケと…とにかくもうバスケの事しか頭にないんです。

まぁ、だからこそ藍葉は強くなれたんじゃないかと思いますね』



『強さの秘訣は常に心中にバスケを思う、と言う事なんでしょうか?』



『ん〜〜まあ、結果的にそうなんでしょうね。

自分も今までバスケットをやってきましたけど四六時中バスケの事考えるなんて事はしませんでしたよ(笑)

よくよく考えれば……いや、考えなくても青春の全てを費やして一つの事に一意専心してればバスケも…いやバスケに限らず何事も上手くなるもんじゃないんですかね?』



『確かに…でも一つの事に集中する、ということはなかなか難しいですよね』



『かなり難しいですよ、そりゃ(笑)

今教えてる生徒も集中力が無くて……あ、いやこっちの話です(笑)

でも藍葉はそれを成し遂げたんです。そこはしっかりと皆さんに分かって欲しいですね』



『なるほど。

藍葉選手の強さというものはバスケットボールに集中し続けた結晶、という事なんですね』



『そうです。

努力はもちろん前提として、その上にバスケットを楽しむ意識と強くなってやろうとする上昇志向、集中力、そして才能……。

こんなヤツが強くならないわけがありませんからね』



『なるほど。

何というか……藍葉選手は強くなるべくしてなったような選手なんですね』



『はははっ。

そいつは本人に直接言ってやると喜びますよ(笑)』



『では次に藍葉選手のプレイについてですが……これは口頭では伝わらないので番組側が高校時代の藍葉選手のプレイをハイライトにしてきたのでそちらを見ていきましょう。

ではどうぞ……』




『───────‼︎───────‼︎──────』




『───‼︎────‼︎』




『─────………』



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