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こぶとりじいさんはラッキーおじいさん?(意味がわかると怖い話)

 都市伝説に小太りなじいさんと呼ばれる妖精がいるのですが、それに出会うとすごく元気で前向きになることができるそうです。都市伝説で目撃される小さいおじさんというのは仲間で、小さな小太りのおじいさんだということです。ラッキーおじいさんと呼ぶ人もいるようです。


 鼓舞こぶの意味は鼓(小さい太鼓)をうって舞うというたのしい様子から、励ましや気持ちをふるい立たせるという意味があります。つまり、そのおじいさんは、幸せを運ぶ妖精のようなものなのかもしれません。


 あるとき、ちいさなおじいさんを見かけました。もしや、これがうわさのこぶとりじいさんなのだろうか? そう思ってまじまじみつめると、何やらこぶのようなものがぽっぺたについており、比較的大きなこぶなので、揺れていました。昔話にあるこぶとりじいさんを彷彿させる容姿でした。きっと彼がラッキーおじいさんだ。胸が高鳴ります。わくわくしながら話しかけると、おじいさんはこちらを向き、にこっとほほ笑みました。


「わしはこぶとりじいさんと呼ばれるものじゃ」

「もしかして、ラッキーおじいさんとよばれている妖精?」

「……そんなところじゃよ」

 少しの沈黙の後、おじいさんは認めました。どうやってラッキーが起こるのだろう? 元気で愉快な気持ちになれるのだろう? そう思っていると、おじいさんは自分の頬についたこぶをぽんっという音を立ててとりました。その見事な音を聞きながら、こぶがとれるという驚きを隠せずに見入っていると、こぶは風船のようにこちらに向かって空気などを吸い取っています。きっと鼓舞を送ってくれているのだ。そう確信しました。


 そのあと、特になにも楽しいことも起こりませんでしたが、やる気が起こらなくなり、しばらく会社を休むことになってしまいました。


★解説

 なぜこぶとりじいさんに出会った後、楽しいことが起こらずに会社を休んでしまったのでしょうか? 鼓舞を取るおじいさんという意味だとしたら、元気ややる気を奪い取る妖精だったのかもしれませんね。きっとあのこぶでパワーを吸い取ってしまったのだと思うのです。

 でも、しばらくしたら主人公は少しずつ元気がでてまた仕事を頑張っているみたいです。都市伝説やうわさは本当ではないことも多いので、信じていると大変なことになることもあるから気をつけてくださいね。


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