白雪姫 王子の誤算(意味が分かると怖い話)
王子様は森の中で眠る白雪姫を見て、どうしても自分の物にしたくなりました。意志がない、動かない美女を手に入れて鑑賞したいと思ったからです。
王子様は以前、何人かの美しい女性と交際したことがあります。しかし、みんなわがままで自分の意見を貫こうとするものばかりでした。ケンカが絶えません。王子様も自分の意見に同意してくれない女性に対して愛情を感じなくなっていました。女性を愛することはもうないだろう、そんな絶望の中、死んでしまった美しい女性を見つけました。この女性をこのまま観賞しよう。死んでいればケンカをすることもない。そう思って、運んでいた矢先、毒リンゴを口から吐き出した白雪姫は生き返りました。
森の中で生き返った白雪姫を見た王子様は、いつのまにか消えてしまったのです。
★解説
完全に王子様の誤算でした。王子様は意思がある生きた女性に対して嫌悪感しかなくなっていたのです。だからいつのまにか消えてしまった。
つまり、王子様は死体しか愛せない。今まで生きた女性とお付き合いして嫌な思いばかりだったから仕方がないかもしれないけれど、王子様は誰かと幸せになることは難しいみたいです。




