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さいこうのまいにち。

作者: 弦巻 和智
掲載日:2020/10/18

都会に住む今時カップルがお互いに思うこととは?

多様性社会でいろんな働き方がある今、

こんなカップルもいそうと思って考えました。

僕と君が一緒になってかれこれ1ヶ月。

1つ、わかったことがある。

君は恐ろしく寝つきが良い。


羨ましい程、気持ちよく眠る。

そもそも、2人で暮らし始めたけど

仕事のリズムが違うから、

お互いの顔が合うのは意外と少ない。


それは僕がシフト制勤務で

君は10時18時の仕事だからである。

もはや半分一人暮らしみたいだ。


でも、僕はちゃんと

二人暮らしだってわかっている。

なぜかって?


まず、僕は君と暮らすまで眠りが浅かった。

シフト制で起きる時間はバラバラだけど、

時間通り起きるのは得意な方だ。


でも、静かじゃないと眠れないし、

寝ても何かの物音や喉の渇きで

簡単に起きてしまう。

つまり、眠りが浅い。


それが二人暮らしになってから

変わったとは思わないけど、

前より寝れているし、

眠れない夜も退屈しなくなった。


僕は君が買ってきた

昼寝用のブランケットと枕があれば

眠れるようになったし、

昼寝する習慣が出来た。


毎日、夜は君が選んだ

アロマの香りに包まれて

君の健やかな寝顔を見ていると、

心が落ち着いて眠くなってくる。


君と暮らし始めてから

僕は身体の調子が格段に良くなった。


今度、お礼に

今まで消化してこなかった有給を取って、

君を温泉旅行に連れて行こう。


最高の毎日に感謝を込めて。


***


彼と私が一緒に住んで1ヶ月。

1つ分かったことがある。

貴方といるのは私にとって

ご褒美だと言うことだ。


現在一緒に住んでいるのに、

なぜか半分一人暮らしみたいに

なっている。


それは彼がシフト制で

私は定時の仕事だからだ。


全く生活リズムが違いすぎて、

一緒にご飯を食べるのは

ひどいと1週間に1度である。

一緒に暮らしているのに。


でも、寝室は一緒なので、顔は毎日…

いや、2日か3日に1度は見ている。多分。


休みがかぶる日も少ないけど、

たまに合った日は2人で

スーパーに買い出しに行く。


彼は野菜好きで私は肉好き。

2人で話して野菜と肉を買う。


彼が夜勤や早番の時は

私が野菜スープ担当である。

鬼のような量の野菜と少しの肉が入った

野菜スープをかっこみ、彼は仕事に行く。


逆に彼がお休みの時は、

私においしい肉と野菜の料理を

丁寧に作ってくれる。


こうして2人の食生活は

バランスが保たれている。

思うに2人じゃなかったら、

きっと偏っていたままだった。


仕事で疲れた時、

帰ると彼が家にいる日はかなりラッキーで、

満面の笑みで抱きしめて

「おかえり、お疲れ様」

と言ってくれる。


それだけでもう、私は無敵になれる。

いやはや最高の毎日である。


***


え?僕が君を好きになった理由?

うーん、ケンカをしたことはないけど

思えば、好みは全然違うし、

趣味も好きな食べ物も服装も違うよね。

強いて言えば、

お互いの波長が合ったんじゃないかな。


性格も僕はのんびりマイペースだけど、

君は合理的なしっかり者。


僕は赤色が好きで、

冬の燃えるような夕焼けに惹かれる。

でも、君は水色が好きで、

夏の突き抜けるような青空に魅かれる。

本当一緒にいるのが不思議な位に違う。


だけど、2人で過ごすようになってからは、

買い物の帰り道に2人で見る

夜に近づいた紫色の黄昏も悪くなかった。


僕と全く違う君といると、

こういうことがよく起こるんだ。


僕の世界の枠が少し広がって、

色が鮮やかになって、

良い流れが増幅されて、

それが僕をワクワクさせる。


君と出会った最初の日、

夜空の下で夢を語る

君の瞳はキラキラしていて、

都会のネオンよりも

ビルのライトアップよりも素敵だった。


すれ違う日々の中で

ときおり重ねる君との瞬間が心底愛おしい。


ゆくゆくは君との時間を

もっと増やすつもりだから、

今だけは、安定してるけど

付かず離れずのこの特別な毎日を楽しもう?


(いいでしょう。

 私が貴方といれば無敵だから

 まぁ問題ないでしょう。)

(君は最高だね)


でこぼこな2人の、さいこうのまいにち。

つまり、彼氏は彼女にぞっこんです。というオチ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 人は相手に自分には無いものを求めるそうです。 なので、でこぼこコンビのほうが相性が良いみたいですね。 最高に幸せな二人の物語だと思いました。
2020/10/18 14:21 退会済み
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