《1stのあらすじ&キーワード》
【あらすじ】
自宅でゲームをやっていたら、異世界に転生してしまったひきこもり少女、イツキ。
森で夜魔に左足を切断され、瀕死でいるところをベルガという魔女に拾われる。
その後、レイシィ&リオンと行動をともにすることになったが、銀貨二〇〇枚の借金を返さなくてはならない。
酒場で商人の姉弟、メラニーとコリーに知り合う。
レイシィの仲間として正式に認められるが、先行き不安。
◆
【キーワード】
【イツキ・ミナセ (人名)】
一六歳、身長一四三cm、体重三一kg 。
小柄、痩せすぎ、猫背、三白眼、目の下にクマ、ギザ歯の残念な美少女。
異世界にやってきて早々、左足を夜魔に切断される。ベルガとレイシィに助けられたものの、巨額の借金を背負う。
持ち込んだ衣類やスマコンが、マジックアイテムと化しているが、これだけに頼って生きていけるほど優れたものではない。
そんな不遇な境遇のわりに、イツキは深刻な感じがしない、どこかものごとを斜めに見ているような印象がある。
【イツキの所有物 (アイテム)】
異世界に持ち込んだ時点で、すべて魔法アイテムになっている。
基本的に、破壊不可能。
眼鏡は、肉眼では見えない魔力の流れが視える。
スマコン(スマートコンピュータ)はデータベースや、LEDライト、静止画や動画、また音の記録と再生といった機能をそのまま使える。
また、ポケットは無限収納(ただし、ポケットの口に入ることが条件。ちいさいものしか入らない)。
【レイシィ (人名)】
二〇代前半の風の民、魔法使いで、旅人。髪をツインテールにしている。眼鏡。
幻影魔法と精神魔法が得意。また薬草学にくわしい。
ふだんはエシャルの偽名を用いている。
【リオン (人名)】
一〇代前半の獣人の少女。レイシィの用心棒であり、大酒飲みで大食らい。
愛用している両刃型の戦斧〝盾裂き〟は、サイズはちいさめだが重く、威力が高い。
【獣人 (種族)】
モフモフした耳としっぽを持つ。人間のものよりかなりおおきい耳は、人間とおなじ位置から、水平にぴょこんと飛び出すように生えている。
牙と爪が発達しており、人間よりも頑健。五感も鋭い。
ただし手先が不器用で、読み書きの文化がない。基本的に魔法も使わない。氏族社会を形成、荒野に原始的な集落を作っていることが多い。
人間の生活圏にも入ってくるが、あまり歓迎されない。傭兵や冒険者になる者が多く、かれらにもっとも親しいのは風の民である。
【ベルガ (人名)】
二〇代後半、左目が魔眼。外道と呼ばれる被差別階級の魔女。
イツキを拾ってくれたが、必ずしも善意からというわけでもない。
ブライヒェンにほど近い村のはずれで生活しており、村人に薬草を売ったり、産婆の仕事(堕胎が多い)などで生計を立てている。
また、力仕事は自作のゴーレムにやらせている。
【メラニー (人名)】
一〇代後半、風の民、食えない性格の行商人。
育ちが悪いのでマナーがアレだけど、商売柄、その気になればそれなりに上品にふるまうこともできる(これはコリーも同様)。
【コリー (人名)】
一〇代前半、風の民、行商人。メラニーの弟。
【夜魔 (種族)】
知能は高いが、残虐非道の怪物。他の生物の、苦痛や恐怖といった感情をエサにする。最弱の個体でも、オオカミなど比較にならないほど恐ろしい害獣。こちらの世界における最悪の脅威のひとつ。
光に弱く、夜間しか活動しない。日中は、地中にもぐって光から身を守っていると推測される。
【階級制度 (社会)】
この世界の住人は、五つの階級に分かれており、髪の色で所属階級がわかる。
地の民……土褐色の髪。農漁業民。
水の民……青灰色の髪。下級市民~職人。
風の民……橄緑色の髪。旅人や商人、魔法使い。
火の民……赤銅色の髪。準貴族。騎士や学師。
天の民……輝金色の髪。王侯貴族。
外道………消炭色の髪。被差別階級。
教会の司祭に申し出て、正式に受理されれば、所属が変化する(髪の色が変わる)ことがある。いちばん多いのは結婚の場合など。懲罰として地位をおとされることもある。




