リーナ・エルミアナ
【悲劇の自己紹介事件】から一週間が経ち、生徒会の仕事をこなして、生活していた、幸樹だが、その日に同じクラスのお姫様に、話し掛けられていた。
「ねぇ…貴方…私の事…覚えてない…かしら?」
「えっ、お、覚えてますよ、同じクラスのリーナ・エルミアナさんじゃないですか?」
「そういう事じゃなくて、あの…その…私達、昔会った事ない?」
「エルミアナさんとは、自己紹介の日に初めて会った筈ですが、どうかしましたか?」
「いえ、違うのならいいのです。それでは、ごきげんよう。」
「えっ、あ、はい、ごきげんよう。」
(昔会った事…同じ金髪の女の子は、いたけど、エルミアナさんと、比べて、言葉遣いが、もっと荒かったけど…いや、気のせいか…)
その日の夜中、みんなが寝息を立てている頃…
「もぉぉぉ!!」
枕に顔を沈めながらリーナ・エルミアナは、叫んでいた。
「なんで覚えてないのよぉぉ!」
「幸樹のバカァァ」
「本当に! 同じクラスのなんとか夢乃と毎日毎日イチャイチャしてぇ」
「今に見てなさい、忘れていたこと、後悔させてやるんだから…そして…約束守って貰うんだから…ってあれ?まさか、約束まで忘れてないでしょうね…なんだかすごく不安になって来たんだけど…」