自己紹介
今日、自分が、まさかの、【吐血】バトル主人公…見たいで、少し、嬉しかった自分がいました……
「じゃあ、自己紹介はじめんぞ! タラタラすんな! ボケェ」
という言ノ葉先生が自己紹介開始の合図を告げた。
「首席番号順に自己紹介だ。まずは、嘉神」
「はい! えっと…嘉神幸樹です。好きなものは、ラブコメ系のライトノベルです。一年間よろしくお願いします!」
「次々行け!」
「木嶋春です。好きなものは、女の…フガッ」
「流石に、それだけは、言わせない!!」
「お前の一言で、俺達が、生き地獄で、生活するようなものだ!」
「フガッ…フガッ…フガァァァ!!!」
どうしても、春は、この先の言葉を言いたいようで、必死に抵抗する。
だがしかし、そんなことがあったら俺のラブコメ主人公としての生活が危ういじゃないか!おいおい、あの普段では冷静な龍でさえ、目を真っ赤に充血させているじゃないか!……すると
「お前たち! いい加減しろ!」
先生が少し怒り気味で言葉を放った。
「すみません。先生! しかし、こいつと長い付き合いだと、こいつの言いたいことがわかってしまいまして、なんとしてでも言わせてしまったらダメなんです!!!」
先生どうか見過ごして! お願いだから!
「先生! 後で、こいつの言いたいことを教えますから、すみません!!」
お願いです先生!どうか何卒!
俺と龍は、一生懸命に祈ったのだが…
「許すわけないだろう!!」
先生がそう叫んだ瞬間に少し、春の口を塞いでいる手が緩んでしまった。春は、その一瞬の隙を見て、言ってしまったのだ…
「女の子が超好きです! 学園の女の子全て、手にいれるつもりですので、よろしく!!」
春が、言ってしまったせいで、クラスの一部を除く女の子に軽蔑の目を向けられてしまったのだった。
ちなみに一部とは、春のことをよく知っている奴のこと(夢乃のこととか、同じ中学出身の人達)
春が放った言葉を聞いた先生は、同情の目を向けて来て、申し訳なさそうにこう言った。
「あぁ…お前達…なんか…その…悪かった…許してくれ……」
「「許すわけないでしょうぉぉぉぉぉ!!!」」
二人の叫びが、学園中に響いたのだった。
後、この事を人々はこう言った【悲劇の自己紹介事件】と…