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吾輩は魔王である  作者: 力
2/2

魔王の嫁の・・・

勇者のギザくんは大広間に行く間こちらをじっと見ていた。

いや吾輩、女の子が好みです。


「魔王、お前は本当に魔王なのか?」


急にギザくんが語り掛けてくる。

いや、わかってるよ?

吾輩には威圧感というか威厳がないもの。


「残念ながら魔王です。あとマオで良いので」



「魔王様ー、大変です!!」


あ、近衛将軍のゴブゾウくんだ。


「ゴブゾウくん、今大広間に行こうと・・・」


ゴブリンキングのゴブゾウくんは吾輩の直属の部下である。

ガリガリのゴブリンの時からの付き合いであるからついついフレンドリーに話してしまう。

よく他の配下から公私混同をするなと言われてしまうがそれはしょうがないと思う。

しかしそんなゴブゾウくんの次の言葉で吾輩は大いに焦る。


「大広間でメル様が・・・」



そ・れ・は・ヤ・バ・い



「ギザくんダッシュするよ!!」


急に慌て始めた吾輩を見てギザくんは何をそんなに慌てるのかと首をかしげている。

簡潔に吾輩は今の事態をギザくんに伝える。


「メルっていうのは吾輩の嫁さんで・・・

 先代魔王を倒した人です・・・」


ギザくんはその言葉を聞いてあわてて大広間に急ぐのであった。

吾輩も必死に後を追うが如何せんスペックの差は何ともしがたくどんどん離される。

ゴブゾウくんも頑張ってついてきているが吾輩との差がどんどついている。

身体スペックそんな変わらないもののスピード防御型の吾輩とパワータンク型のゴブゾウくんなので致し方ない。


ギザくんはいきなり攻撃をしてくることはなかったし、ちゃんと話を聞いてくれる勇者だ。

村云々はともかく仲間を殺してしまったらもう完全な敵とみなしてくるだろう。

できればこう話し合いで何とかしたいなぁと吾輩は思うのだけども・・・








息が絶え絶えになりながらもなんとか大広間に着いたが・・・


あー

ギザくんがきりもみ回転しながら壁にめり込んだ



大広間には天使がいた。

いや、天使じゃなくて魔人だけども

いや、吾輩の嫁さんなんだけども

いや、嫁さんなんだけどもメイドだけども

いや、メイドなんだけども大魔王様なんだよね・・・


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