4話
仔竜side
朝になり目がだんだんと覚めてきた。
隣を見てみると綺麗な銀髪の女の子、つまりルーチェがいた。やっぱり眼鏡をかけていないほうが綺麗だ。
見惚れていると、ルーチェが起きそうになった。なので、顔を舐めてみる。このような事を、考えたり、行動に移してる時点でこの体のことを僕はもう現実として受け入れて馴染んでしまったようだ。………これが良い事なのかはわからないが。
少し、考えていたらルーチェが起きたようだ。なので、挨拶をする。
「キュウ(おはよう)」
「おはよう」ルーチェが寝ぼけながらも返事をしてくれた。
ルーチェside
朝、起きたら目の前に竜がいた。なんでいるの?と、思ったが昨日使い魔召喚で呼んだことを思い出した。
すると、シルバリオが鳴いてきた。多分おはよう、と言っているのだと思い返事をした。
「おはよう」
少し嬉しそうな雰囲気を出していた。
起きたので朝ごはんを食べることにする。
仔竜は何を食べるのかがわからないので色々用意してみる。とりあえず、肉、魚、果物、野菜を用意した。それを、シルバリオの目の前に置いた。すると、ゆっくりと動きだして匂いを嗅ぎ食べたのは全部だったが、肉と果物はおいしそうに食べていた気がする。
朝食も食べ終わり学校に行く時間になったので頭の上にシルバリオを乗せ、寮から出て学校に向かう。向かっている途中に後ろから、シエルがやってきた。
「おはよう」
「おはよう、今日も一日その仔と一緒にいるのか?」
少し期待が込められているような声色で言ってきた。
「その予定」
「そうか、なら良かった」
そう言うとシエルは、私の頭の上のシルバリオを撫でた。
教室についてドアを開けると「おはよう」と口々に言ってきたので。2人で返事をした。
「「おはよう」」
すると、私の席に人が集まってきてその仔の頭を撫でていいか聞いてきたので許可を出してシルバリオを机の上に置いた。
みんなが撫でてきて驚いたのか恨めしそうな目で私を見てきていた。
騒いでいると、先生がホームルームの時間になりやってきた。
「今日は、新学期が始まって3日目になり新しい時間割が配布されます。皆さん新しい時間割をよく確認しておくようにして下さい。以上で朝に伝えることはもうありませんので解散とします」
1時間目に授業の数学が始まった。私はそこそこ勉強ができたのであまり苦にはならないがレオンみたいなバカ…基、脳筋には難しいようでさっきから唸っている。
2時間目の魔法理論の時間になり、先生が「今日は新学期になり最初の授業なので基本の属性についての授業をしましょう」と言った。
正直助かった。私は自慢ではないが実技は得意だが、理論は苦手だ。魔法はなんとなくで
使えてしまうからだ。
「まず、最初に基礎中の基礎の属性についてレイル君答えてください」
「はい。属性には基本属性、派生属性、特殊属性、進化属性があり、それぞれ、基本属性は火、水、風、土、派生属性には、灼、焔、溶、氷、沼、雷があり、特殊属性には光、闇で、進化属性は、煉、海、空、地、聖、重があります」
パチパチと教室から拍手が起きた。先生も
「まさかここまで詳しく言ってくれるとは思いませんでした。でも、一つ補足しておくと、派生属性は人によって全く違う属性になることもあると云われてます。滅多にいませんが。次に、相性を話しましょう。ではミランダさん」
「はい。属性は基本的に火は風に強く、水は火に強く、風は土に強く、土は水に強く、光と闇は基本属性には優位に立ちますが、互いに打消しあいます。といです。しかし、その魔法に込められている魔力量や質により逆転することも可能です」
「ありがとうございました。ですが、それには魔力を大量に消費し効率が悪いので、今は使えない基本属性も使えるように実技の時間に特訓しましょう。では、本日の授業は此処までにしましょう」