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Ract

動きは止まらない


???にて

「お疲れ様でーす」

向こう側で女が陽気に言った。女は椅子に座って笑顔で足をバタバタ動かしていた。眼前には鉈男が歩いてきていた。女とは対照的に鉈男の表情は暗かった。

「やっぱりですか…」

女が少し落胆した表情で言う。鉈男は頷く。



陵は少し不機嫌であった。朝から警察署に呼ばれて、今も警察署にいるからだ。犯人の行方も何故花が咲いたのかも分かっていない。捜査は素人目にも難航していると分かる。前には二人の警察官が居た、そう雨森と新崎だ。新崎は書類を見ていて。雨森は虚空を見据えている。陵はその隙に逃げようとした。が、新崎に肩を掴まれる。

「どこ行くんですか?」

新崎が陵の眼を見て話す。雨森も陵を見ていた。陵は荒っぽく新崎の手をはらって言う。

「学校ですよ。出席日数がヤバいんです」

その言葉を聞いた新崎は手を離して陵の肩を押した。自分にも思い当たる節があるのか少し暗い表情をしている。陵は走って学校に向かった。



「そうなるとかなりヤバいですよ」

女が鉈男に言う。顔は笑っているが、笑顔が引きつっている。鉈男は表情を変えずに言った。

「私にも原因は分からない。ただこのままでは…」

鉈男も事態の大きさを察しているらしく声が少し震えている。

「面倒くさいことは嫌いなのよね」

女が立ち上がって言った。そして側に置いてある斧を持って奥に行った。鉈男は置きっ放しにされているスプーンをちらりと見る。スプーンは銀色であり、鉈男の顔を反射して映し出していた。

「何か面白いのあった?」

女が言う。服は着ておらず変わりにバスタオルを体に巻いていた。髪はあまり乾燥しておらず少し濡れていた。手には制服が握られていた。

「お前が行くのか」

鉈男は尋ねた。女は制服に着替えながら答えた。髪にはタオルが被せてあった。

「貴方顔バレてるでしょ」

女は靴下を履いていた。必死に引っ張って履こうとしていた。そして履き終わって、扉に走る、が、急に歩みが止まった。どうした?と鉈男が尋ねた。

「いや、足つっちゃって…もうちょっとここに居ていいですか?」

女が目に少し涙を浮かべて言った。鉈男は溜息を吐いて机の上の本を読み始めた。

二本針怜です。更新が遅くて申し訳ない。最近グリモワレイドの更新が楽しくて…

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