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この世の生物は男と女。つまり、雄と雌に大まかに分けられる。
僕はあまり生物学に詳しいわけでもなければ、ちょっとした豆知識を披露したいわけでもない。
しかし、遺伝レベルでの解析でも、XXなのか?XYなのか?だけらしいけど、――逆を言ってしまえば、遺伝子レベルでも2つには必ず分かれてしまうのである。
当たり前だがその差は埋まりはしないだろう。
もし仮に、その差がなくなり完全に分り合い同一直線上に立つ事が出来るとしても、そんな事――誰もが望んでいない。
僕は女性が嫌いなのだ。つまり――要約するまでもなく、「女性恐怖症」の類に近いものになるが恐怖しているのではない。ただ、苦手――文字通り嫌いなのだから「女性恐怖症」と言う言葉の本来の意味からは不適切なのかもしれない。
僕はいつから嫌いになったのだろう?――正確には覚えていない。
男に媚びる女を見たときか?かん高い作ってるような声を発する女にあった時か?腹黒い女の話を聞いたときか?或いは──恋したときなのか?
しかし、そんな正確さも嫌いになった原因も関係ない。
考えるだけ時間の無駄である。
それを嫌いになってしまったという事実――それには変えようも代わり用もない真実なのだから。