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勇者と魔法使いの世界滅亡

作者: たぬたろう

誰か続き書いて

「「やりすぎた・・・。」」


遠くのほうで落雷の音が聞こえる。

ただの落雷ではない。

星の悲鳴にも似た落雷だ。

周りの風景は、地平線の彼方まで荒野。

それも焼けただれたような荒野。

遠くに見える山からは溶岩が溢れているのがわかる。

なぜこうなったのか。

空を浮かび周りを見る二人の男はただただ脱力していた。

自分たちのせいでこうなったのだから。



事の始まりは数時間前。

魔王を倒した人類史上最強と言われた一人の勇者。

そしてもう一人は同じく人類史上最強と言われる魔法使い。

二人は勇者のパーティーとして酒を飲んでいた。

きっかけはとても些細な事。

近くに居た酔っぱらいがどちらが強いんだ?と聞いてきたのだ。

そこからは口論の激突。

そして二人揃って酔っ払ったまま魔法の撃ち合い。

初めは酒瓶を的に下級魔法で戦っていたが次第にエスカレートし二人揃って究極魔法を撃ちあった。

それがいけなかった。

酔っ払うままに究極魔法を発動して互いに向けて撃ち合い、星の活動すら変えてしまった。

そうして魔王ではなく勇者が世界を滅ぼしてしまったのだ。

酒のせいで。


「どうする魔法使い。」

「どうするって・・・。どうすればいいんだよ勇者。」


酒のせいで世界を滅ぼした二人は互いに見合っている。

しかし周りは周りは荒野。

雲も分厚く、晴れる様子も無い。

近くに生命体の反応も無く、ただただ呆然とする二人。


「これは懸賞金かけられるな・・・。」

「人類が生きていたらな・・・。」


そう、文明は跡形もなく滅んでいる。

人が生き残っていたとしても空は暗く、荒野の世界では生き延びれないだろう。


「逃げるか・・・?」

「どこに逃げるっていうんだよ・・・。」

「そうだ!異世界だ!異世界に行こう!!」


勇者がとても素晴らしい案を思いついたとばかりに発言するが魔法使いはそれをきいてがっくりと肩を落とした。

当然である。

この世界を元に戻す策でなく逃げる選択肢しか考えていないからだ。

たとえ異世界に行っても世界を滅ぼした罪は消えない。


「異世界に逃げてもまた滅ぼしちまうんじゃねぇか?」

「ぐ・・・、き、究極魔法だけを封印すればいい!そうすれば普通の冒険者として生きていける!」

「世界滅ぼして普通に生きてく自信なんてねぇよ・・・。」


もうここで死ぬ事を決めているように魔法使いは言った。

だが勇者はそれを良しとせず強引に魔法使いを掴み、異世界への門を開いた。


「良いから行くぞ。世界を滅ぼしてしまった罪を他の世界で贖うんだ!」


こうして勇者と魔法使いは異世界へと旅だった。

数週間後この星は勇者達の行動によって起こった天変地異により超新星爆発を起こし、完全に滅び去った。

それを勇者と魔法使いは知らない。

お酒って怖いね☆

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