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夜天幻時録  作者: 影光
最終章 冬郷輪廻編
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第93話 終焉を告げる鐘の音

 トトロ・グリリンスハートを〈影〉の呪いから救う為、未美やアヤカ、サヤカの協力を得てトトロの真相心理に難とか入り込めたリグレットだったが、何の手段を講じることもなく、彼女をそんな姿にした張本人によって外へと放り出されてしまった。

「あの子が、〈幻奏の歌姫〉リーシャ・ハーメルン」

 未美にとっては、噂程度の存在。

 《魔導協会》にとっては謎多き存在、《黒導詩書(グリモア)》にとっては絶対無二の最高位の存在。

「ハーメルン………」

「貴女かオズだとは思ってはいたけど、まさか、引っ込み思案だった貴女が表に出てくる(・・・・・・)なんてね」

「………っ…………」

「ハーメルン。……オズならまだしも、貴女はいったい何をしようとしているの!?」

「サヤちゃん………」

「いったい、何の話を………」

「………《()の再錬成(・・・・)。その為に、〈(ナンバーズ)〉を集めています」

「───ッ!?」

「どうして、そんな事を………?」

「そうか………。でも、それだけでは至れない(・・・・)はず」

「ええ。ですが、光明へは繋げられるはずです」

「そのために、貴女はあれほどの犠牲を出したの?」

「あれは致し方の無い事でした。それと、私の見立ててでは《聖導図書館(アナタがた)》が出て来なければ、被害はもう少し減らせれたはずでした」

「…………」

「ねぇ……。いったい何時から、アンタはソチラ側(・・・)にいたの?」

「未美…………」

「ま。《聖導図書館(わたしたち)》でさえ、その辺の区切りは知らないものね」

「…………そうですね。総ては、この痕幻世界(・・・・)を訪れてから程なくした頃、その真理と摂理に至った刻ですね」

「……こんげん、セカイ…………?」

「私達は、このセカイをそう仮定(・・)している」

「そんな世界で、既に幾つかの《計画》は完遂されている状態であり、この世界が創られた(・・・・)意味と理由(・・・・・)を知りました」

「それって………」

「この世界は、一つの大きな(・・・・・・)〈現象〉によって生み出され、今も尚蠢き続けているのです」

「それとナンバーズに何の関係が…………」

「正確には、〈称縁符号(コード・ナンバー)〉。その存在そのものが『意思』を持つ存在」

「それって…………」

「まるで、《偽号名(コードネーム)》みたい」

「いえ。実際にその通りですよ」

「………っ…………。……………ハーメルン………」

「《偽号名》を持つ者は往々にして幾朴かの過去を持っています」

「じゃあ、《影法師(エンストス)》と《偽号名》には何の関係も無い?」

「ええ。《影法師》はあくまで、彼女たちの過去を最大限に利用する為に利用させてもらっているに過ぎません」

「なんか、ややこしくて複雑………」

「なら、何で邪魔をしたの?」

 今思えば、〈ピエロ〉はその《偽号名》だったのかもしれない。

「彼女が未だ、〈贄〉に至っていないからです」

「それが、『前提』ということだね」

「ええ。あくまで《三十七の計画》の真意がそこにあるようですから」

「《三十七の計画》………」

 アヤカとサヤカは、それだけが意味を為す《計画》だと思い込んでいた。

 だが、実際は違う。

 しかし、その《計画》がもたらすモノを、リーシャすら知らなかった。

「けど、《十三皇》は?私たちは霊界で一度、霊皇を瀕死寸前まで追い詰めて、その後しばらくして霊界は崩落した」

「ええ、確かに霊界は崩落しました。ですが、直前にオズ様が刻皇と接触し霊皇の〈解因子(パルム)〉だけが回収され、後にリッチ・クラフト誕生のきっかけとなりました」

 それにより霊界は崩落したが、《十三皇》の一角である霊皇の命が再び狙われることとなった。

「霊皇や刻皇はまだしも、虚皇の場合は倒せばこの虚界(セカイ)が崩落するんじゃないの?」

「ええ、おそらく」

「だったら───」

 霊皇を倒した際、アヤカ達は霊界が崩落するとは思ってもみなかった。

「───ですので。その為の最終計画《零時計画》なんです」

 それは、単に総てを(・・・)零にする計画(・・・・・・)ではなかった。

「そして、この《計画》を最期に、私たちは総てを取り戻すッ」

 その予定である。

 だが、未美とトトロが余計なことをしたおかげで、リーシャの思惑は実現しなくなる。

「つまり、《十三皇》全員を亡きものとし、〈ナンバーズ〉を総て揃えることで───」

「〈影の王〉は完全に復活し、もう一度あの人に会うことができる」

「…………そっか。ハーメルンはまだ諦めてなかったんだね」

「諦める意味が分かりません。私たちは彼のおかげで命を救われ居場所も手に入れることができました」

「───だけど。その代償に、私たちは故郷と完全に敵対することになった」

「どのみち、彼らは私たち子供を道具としてしか見ていませんでしたよ」

 でなければ、彼女達は組織へと連れて行かれなかった。

「どっちにしても、貴女はクリスを利用している」

「…………。それは、この子だけではありませんよ?」

「───え?」

「アナタが、あの〈蒼の錬金術士〉の弟子であることは既に把握済みです」

 それは、未美を《聖皇教会》へ招待した者と同一人物。

 元《聖皇教会》所属で序列四位だった、今だ謎多き〈錬金術士〉。

「そして、あの忌まわしき地の出身であることも…………」

「それって………」

「まさか、私たちもその対象者?」

「ええ。《計画》に関わる者全てが、その対象となります」

 未美や雅、リグレットにこの場にいない他の《七罪聖典(セブン・シンズ)》の者達もその対象であった。

「……………」

 今思えば、不思議だったのかもしれない。

 自分達が何故《七罪聖典》と呼ばれるのか。

 無論、それは彼女達の間でそういう取り決めがあったからではない。

 その呼び名を口にしたのは、他でもないトトロだった。

 最終世代として創り出された、神の器たる《人工生命体》の一基。神威柚希。

 何百年と続いた研究の中でようやく導き出された《聖皇教会》と《魔導協会》の合同傑作。

 《聖皇教会》の〈錬金術士〉達によって『神の器』は創られ、《魔導協会》の〈覇道士〉達によって『龍の眼』を植え付けられた。

 それが、前者の《神創計画》。後者の《竜廟計画》である。

 そして、未美達《七罪聖典》はその後者である《竜廟計画》の見届け人(・・・・)に遣わされた。

 もしかしたら、それが一番の謎だったのかもしれない。

 だけど、それは柚希が前に指摘していた事と被る。

 そもそも、それぞれの《計画》には謎しか存在しない。

 〈神の器〉を創り出すという《神創計画》。

 〈竜〉という呪いの源素を植え付ける《竜廟計画》。

 〈零〉を無へと変換させる《零時計画》。

 それぞれに役割と目的があれど、その方向性も完遂された先の事も誰も知らない。

 それでも、リーシャは信じていた。

 それらの《計画》の果てに、総てを取り戻せると、それらが達成された刻、彼者は帰ってきてくれると。

 けど、それは叶わぬ願い。

 もう彼は、この世にいない。

 いや。もうとっくの昔に亡くなっているのだから。

 長い沈黙の後、リーシャは利き手を傍で立ち尽くしてちるトトロへ掲げる。

 すると、ギギギギっ……、カタカタカタっ………、という人間からは絶対に聞こえて来ないであろう音を発しながら、トトロの身体は動きだし、その四肢はまるでカラクリ人形のように有り得ない方向へと曲がっていく。

「い、いったい何を………!」

「|リーシャ(あの子)も一応は《道化師》。|トトロ(あの子)の身体を勝手に操っている」

「なっ────!?」

「有難うございます」

 リーシャの唐突な御礼に、未美が一瞬困惑する。

「貴女がこの子を《影法師》の呪縛から魂を切り離して下さったお蔭で、私は彼女を操ることが出来ます」

 それは、理論上では決して不可能ではない所業。

「くっ。あの〈ピエロ〉を《影法師》と引き離したのが仇となったね」

「こんな事なら………」

「仕方がないよ。私だって、まさかあの引っ込み思案が前に出てくるなんて思ってもみなかったんだから」

 そう。それ誰しもにとっても想定外の事態。

「けど、方法はある」

「それって?」

「あの子が操れるのは『外側』だけ。だから、もしもう一度さっきみたいなのが可能なら、あるいは………」

 サヤカが、可能性を述べる。

 だが、それは不可能に近かった。

 それを行おうにも、現状リスクが高過ぎるし、今尚リグレットは意識を失ったまま。

 そのことを、未美は正直に二人に伝えた。

「そう……」

 サヤカは落胆したが、何も無理というわけでも出来ないわけでもない。

 ただ、現状では厳しいというだけ。

 だが、そのことにリスクを追うことはないと、サヤカは考察していた。

 なにより、目の前の『敵』リーシャ・ハーメルンがその策を容易に受け入れるはずがない。

 そう認知し、未美達はまずリーシャ達の足止めを敢行する。

「“チャージ・フォース”ッ」

「“ソラリス・キャリバー”~~ッ!!」

 サヤカの魔術によって威力が何倍にも飛躍したアヤカの一閃が、トトロとリーシャを一瞬だけ(・・・・)足止めする。

「《鉱彩呪術(ジェムマギア)》───“青天弩砲(サファイアショット)”」

 淡い青の煌めきが、トトロの心臓辺りに命中し、リーシャを動揺させる。

「ふふ………。さすがは〈灰の錬金術士〉ですね」

 が。すぐにその動揺も掻き消される。

「ですが、その手は通用しませんよ」

 トトロにばかり戦わせていたリーシャが、不敵な笑みを浮かべた後動き出す。

「“卍曲(パルミション)”。“巧鏡翔(レチュール)”ッ」

 それは、“歌”ではなく、“詩”だった。

 リーシャ・ハーメルンは、『歌』に変換した魔術を得意とする特異の権能(のうりょく)者。

 その実力は未知数で、十年近く(・・・・)も一緒にいたアヤカやサヤカ達でさえ、その底を知らない。

「気を付けてッ。来るッ!」

 サヤカが、未美が指示を飛ばす。

 だが、肝心のサヤカはリーシャが何をするのかを知らない。

 どれだけ警戒しようとも、ソレは防ぎきれるはずがない。

 リーシャの攻撃は〈音〉を利用しており、その範囲・影響力は人類種(ヒト)の何学でも解明できていない。

狂葬曲(ホルディス)第十八番」

 リーシャの綴る“詩”が、三人の行動を制限する。

「こ、こんなものまで………」

 引っ込み思案で人見知りだった少女の、ほぼ全力モード。

 リーシャがそんな性格だったため、サヤカ達はその実力の底を知らず、彼女が持つ権能(チカラ)の本質さえ見極めることが出来ない。

「“無限独奏(レクバーユ)”」

 次々と奏でられるリーシャの伴奏。

 その“詩”に操られて、トトロが舞う。

「……………」

 トトロは一言も声を発さない。

 そして、攻撃は“詩”と同じように、一向に止む気配がない。

 そんな中で、未美達は必至に活路を見出だそうと奮闘する。

 激昂する戦局の外で、リグレットがようやく眼を醒ます。

「……トト、ロ………。………お姉、ちゃん………………」

 霞む視界。微睡む意識の中で、リグレットは大切な者の名を呟く。

 弾む空間。流れる音の中から、未美がリグレットに気付く。

「大丈夫?リリ」

「う、うん…………」

 リグレットは小さく頷き、現状を把握する。

 三対()でもなお、圧倒されている未美達。

 リーシャが奏でるその伴奏は、未美や結羽灯〈錬金術士〉が造り出すような〈場〉と似て非なる特性があった。

 身内と言えど、その真価を全くと言っていいほど知らなかったアヤカとサヤカ。それそのものは似てはいるものの、その解明が皆無と言えるほどできていない未美。

 そんな三人に、トトロの攻撃を防ぎながらリーシャを止めることなど出来ようはずがなかった。

「じゃあ、リリ。よろしく頼んだよ!」

「…………え?」

 だが、未美にはその対処の算段があった。

 間髪入れず、未美はリグレットの足下に先程と同じ〈術式〉を描く。

「あの子までの『路』は私達で作る。今度こそ失敗は赦されないから────」

「────(コクコクッ)ッ!」

 未美の〈詠唱〉に呼応させるように、リグレットは八つの〈霊魂〉を術式内に出現させる。

「糸口が見えた、ってことだね?」

「……うん」

「じゃあ、あとは。私がその活路を見出だすたけだねッ」

 だが、それが最も難しかった。

「はぁああぁぁぁ~~~~ッ!!」

 と。その時───、

 遠方から何者かが飛来してくる。

 その攻撃はリーシャに直撃し、彼女が奏でていた“詩”も操られていたトトロの動きも止まった。

 突然の襲撃により、深緑いっぱいだった桜公園は、その一帯だけ焼野原と化した。

「よっ、………っとと」

 襲撃者は態勢を整えるように、先程リーシャが立っていた位置に不時着する。

「オズっ」

 その人物の顔に見覚えのおるサヤカが猪一番にその名を叫ぶ。

「ん?え、あれ?グレーデルにヘイゼル、どうして此処に?」

「それはコッチの台詞───でも無いね……」

 二人は互いの近況を知りはしない。

 サヤカが一通りの説明をし、それに応えるようにオズも近況と状況を説明する。

「これで五対一。今なら行けそうだね?」

「──(コクコクッ)」

「〈黒狐〉ッ。コチラはさっきのをもう一回試してみるから、その間ハーメルンを足止めしてて」

 サヤカ達三人は互いで目配せの後頷き合い、それを了承する。

「足止めだけ?」

「出来れば、仲間に引き戻したいのだけど………」

 オズの問いに、サヤカが答える。

「同感。でも、道程は長そうだね?」

「でしょうね。ところでオズ、今回は助太刀してくれるってことで良いんだよね?」

「今回から(・・)、ね?」

「……………。それじゃあ、オズ。お姉と前衛をお願い。私は戦況を見極めつつ援護を行う」

「この感じ、久々だね」

「ようやく、好き勝手に暴れられるってことだね?」

 サヤカの号令に、アヤカとオズは意気揚々と臨戦態勢をとる。

「それはグレーデルだけでしょ」

「オズは違うの?」

「別に……」

「二人共、アホな事言ってないで───来るよッ!」

 サヤカの予感は、的中する。

 “詩”は、止んだ。

 だが、リーシャ・ハーメルンの攻撃はそれが総てではない。

「〈低音域(イェガーペ)〉」

 リーシャが得意としているのは、その場に干渉する事。

 なにも、自分や相手に聴かせるだけが《音楽》のチカラではない。

 〈音〉は、それほどに繊細で奥深い。

 ゆえに、サヤカ達はその変化さえ認識することが出来なかった。

 風の波、大地の鼓動、それぞれの息遣い。

 それらは全て〈音〉を発している。

 リーシャの権能は、それら全てをも利用できる。

「“低周隠(イェシャーネル)”」

 その術を用いれば、自身の(・・・)姿を消す(・・・・)ことも可能だ。

「───ぐあっ」

「くっ、このッ」

 一閃、二閃と。前衛二人を襲う空気に似せた刃。

 共に過ごした過去のある三人にも、この技までは知り得ていなかった。

 しかし、それはオズも同じだった。

「一度見た(ワザ)は、二度も通用しないよッ」

「───きゃっ」

 オズの回し蹴りが、リーシャの腹部に命中する。

 それにより、リーシャの技は止まり、戦局は一転する。

「…………ユーフィリア・オズ。侮っていました」

 リーシャの傷は浅い、オズが行ったのはあくまでリーシャの技の無力化。

「貴女の権能は〈旅人〉。私の“詩”が通じない訳です」

「フっ………」

 そう。この二人は、最も相性の悪い権能の持ち主。

「これで、十四年前の借りは返せたのかな?」

「……っ…………」

「二人の間に何があったかは知らないけど、オズがいれば何とかなりそうですね」

「ハーメルン。後は、《零時計画》だけだね?」

「────ッ」

「オズ?」

「それって………」

「貴女は、本当に成功すると思っているの?」

「……………」

 オズの問いに、リーシャは眼を反らすことしか出来なかった。

「ヘイゼルほどではないにしても、貴女は賢い子だからもうとっくに解ってるんだろうけど」

「──んで───」

「え?」

「なんで。どうして、今になって………」

 その呟きから、リーシャも後悔していることが窺える。

「もう、何もかも遅いよ……」

「そうかな?」

「……ぇ…………?」

 今度はリーシャが驚く。

「私はそうは思わないよ」

「オズ、様………?」

「私は、この状況を好機だと思ってる」

「オズ。貴女はいったい、何をしようとして───あッ」

「そう。グレーデルとヘイゼルはもう既に逢ってる」

「でも、本当に可能なの?」

「やってみないと分からない。でも、もうじき条件は揃う」

「ナンバーズ………」

「それは、〈今〉必要じゃない」

「では、何を………」

「《三十七の計画》そのもの」

「まさか、本当に全部の《計画》を完遂させるつもりッ?」

 オズは、コクッと一度首を縦に振る。

「その後、全ての《計画》を反転させる(・・・・・)

 つまり、オズの策は《三十七の計画》を逆手にとるというもの。

「オズ。本当にそれが可能だと思っているの?」

 サヤカが、再び問う。

「やるよ。だって、その為にここまで来たんだから」

「オズ様………」

 オズの決意は、リーシャより堅かった。

「この為に、沢山の犠牲を払った。沢山のものを蔑ろにしてきた。その罰は承ける。だけど、それは総てが終わってから」

「……………」

 オズは、そこまで覚悟していた。リーシャはどうだろう。

「そうですか、分かりました。ここは一度退きます」

「リーシャっ」

「ですが、私もまだ諦めたわけではありません」

「道理だね?」

「一応、あの人との〈義〉は通させてもらいます」

「まだ、敵に回るということだね」

「でも、これが最期なんでしょ?」

「ええ。約束します。総てが終りましたら、必ず帰ってくると」

 その言葉と共に、リーシャの足下に闇色の陣が出現する。

「待ってるから」

「はいッ」

 そう約束を交わし、リーシャは戦線を離脱した。

「さて。それじゃあ、話してもらおうか。オズの策を」

「うん、いいよ。でもその前に、あの子は回収しないとね」

 そう言って、空に浮かぶ城を見上げるオズ。

 釣られて、アヤカとサヤカも空を見上げる。


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