第39話 氷河の胎動
戦争の種火は、どこにあるか解らない。
それは、今まで身近にいた人間でも分からぬ事だろう。
そして今、湯球市の一角・油久井の地にて、秦が誇る自警団の双璧がぶつかっていた。
戦況は窮めて最悪で、とても近付ける状況ではなかった。
「どうするの、ゆずちゃん!?このままじゃ…………」
一人先行してしまった佐城森さんの背を追おうとした葵さんであったが、少し行ったところで戻ってきてワタシに訊ねてきた。
「分かってます。ですが…………」
確かに、今直ぐにでも追い掛けた方が良いのだろうが、ワタシはこのニオイがとても気掛かりに感じていた。
「何か、気掛かりが………?」
左側で、咲良さんが不意に的確な部分を吐いてきた。
「はい」
ワタシは、素直に答える。
その間にも、ワタシは思考し続ける。
微かにだが、このニオイの中に最中さんや葵さん、それに、この雪のニオイに似たモノを感じていた。
それは、とても奇妙な感覚で、不思議な心地だった。
「どんな?」
最中さんが、その内容を問う。
それに対し、ワタシはソレを適切に且つ、簡潔に伝えた。
その場にいた誰しもが、始めは目を丸くし、次第に表情が暗くなっていった。他二名を除いては…………。
「うん?どういう事………?」
その内の一人、葵さんは酷く困惑していた。
「ん。とりあえずは、現状を何とかするってことで良いんだよね?」
もう一人、最中さんはワタシに問う。
ワタシは、小さく頷いた。
そして、ワタシ達は荒れる戦場へと足を踏み入れた。
そこは、誰も予想打にせず、誰一人として状況の把握など出来るはずもない有り様だった。
戦場には、真っ白な粉塵と鉛臭い香りが空高くまで舞い上がり、現状がどうなっているのか全く把握出来ない有り様だった。
しかし、だ…………。
「どうするの?この状況………」
目を細くし、必死に戦況を把握しようとしている伊織さんが訊ねてきた。
確かに、どうにかしなければならないのかもしれない。
次第に、このニオイに不可思議なモノが混ざり始めた。
それは、憎しみや恨みといった負の感情ではない。
ただ、同一でありながら全く別のモノが混流するような、感覚。
その感覚は、とても気持ち悪く、とても苦いモノ。
しかし、同時にどこか懐かしい感じがした。これが、戦争のニオイなのだろうか?
「柚希ッ!」
と。突如、目の前からキツく名を呼ばれた。
視線を前方に向けた刹那─────、
「危ない!!」
真横にいたはずの葵さんがワタシの前に立ち、大手を拡げていた。
それとほぼ同時、ワタシの視界は真紅に染まった。
始め、思考は廻らなかった。それを理解するのに、どのくらいの時間を有しただろうか。
ようやく現状を理解した時、ワタシの周りは全く違うモノに変わっていた。
「此処は…………」
ワタシは、必死に現状を把握しようとした。
「ようやく、第一の《竜門》が接続されたようですね」
その瞬間、そんな言葉と共に目の前に謎の空間が生まれ、そこから見覚えのある少女が姿を現した。
「アナタは……………」
訊ねようとして、その言葉をつぐんだ。
それは決してありえない事。けれど、現に目の前で起きている現象。
そして、これが………………。
「お願いします。《碧の翼》を、あの子を、守ってあげて下さい」
急に、お願いされてしまった。
「どうして、ワタシに………」
訊ねるが、少女は口を閉ざした。
その表情は、ただ祈るだけしか出来ないかのようだ。
「……………」
ワタシは、覚悟を決める。
それが、ワタシの役目なら、ワタシが此処にいる意味なら。ただ、それだけで良かった。
けれど、一つだけどうしても納得がいかなかった。
だから────、
「でしたら、アナタの権能を貸して下さい」
ワタシは、少女と交渉する。
おそらく、今戻ったところであの戦争は止められない。
けれど、その権能が、その『想い』があれば、きっと遣れる。
そう確信していた。
「……………解りました」
想いは同じだった。いや、今、一つとなったのだ。
「コレが、霊基の一つ…………」
ワタシは、ワタシの中に取り込まれた響想種の存在を認識する。
コレが、彼女の権能。彼女が願った『想い』。家族を守りたいと拡げた、唯一無二の〈翼〉。だから、少女───水瀬翠は、この國章を《碧の翼》と名付けたんだ。
その権能からは、彼女の想いを感じる。
ワタシには無い、温かな感情。
故に、水瀬翠は信じ続けたんだ、ワタシという存在を、自分の『家族』を。
ならば、守ろう。今のワタシにはその権能があり、その想いがあるのだから。
現実世界へと戻った時、ワタシの全身を、碧色のオーラが包んでいた。
「柚希………?」
それは、碧き権能。純真なる想い。
なればこそ、ワタシにはそのニオイも意思も、ちゃんと理解できる。
「それ…………」
周りの皆が、唖然としていた。
当然の反応だった。
しかし、今はそんな事に気を配っている場合ではなかった。
「…………………」
ワタシは左手を前方に突きだし、強く〈剣刃〉の形状を想い描く。
今のワタシは、以前のワタシでは無い。
既に《神威兵器》は書き換えられ、新たな権能が刻まれていた。
その内の一つを、創造する。
「〈氷河武装〉…………」
それが、今回のワタシの《神威兵器》の名称。
それは、宇宙創成直後に存在したとされる兵器の名。
その存在は〈神〉はおろか、数多の生物の根源たる遺物。
故に、秘匿となった存在だった。
そして、それは顕現された。
なれば、この地は現状を維持できなくなる。
湯球市は、《神災》に見合わぬ災厄に見舞われ、その現状を別のモノへと変換していった。
「“創造を超越せし鎧套”ッ!!」
湯球の地で、〈移植〉と〈増殖〉を繰り返す碧色の謎な生物。
生成された生物は《碧の翼》の人達に取り付き、移植された。移植された生物は、その者達の中で成長し、複数の同一体を生み出し、別の者へと移植されていく。
それは、悪夢のような光景。
同時に、誰にも止められぬ現象。
その生物の発生源は、ワタシの顕現した鎧套から放たれていた。
「ウグッ!アッ……………」
コレが、アナタの望んだモノ。
───そう。これは、私が望んだ結果。
どうして……………。
ワタシは、聞こえてきた声に訊ねた。
───だれも、私の想いに気付かないのなら。だれも、私の事を助けてくれないのなら。私が、アナタを覆い尽くしてあげる。
それは…………、間違っています。
───……………………。
ワタシは、薄れだした意識をギリギリで保ち、その声に対抗する。
確かに、少女のような考えも持つ者は、数多に存在していた。
しかし、少女のやり方は、あまりにも非道でグロテスクなモノだった。
謎な生物によって身体を汚染された者達は、死ぬことはなく、鎧套の影響で氷付けにされてしまう。
「柚希!何をヤってるのッ!!?」
背後で、誰かの声が聞こえた。
振り向いてはいけなかった。しかし、ワタシの身体は勝手に声のした方へと向いた。
その瞬間、謎な生物達はその活動範囲を広げ、声を発した伊織さんを中心に、その周りにいた最中さんや咲良さん目掛けて走り出した。
「こっ、コッチに来た!」
「姉さん、危ない!」
三人は、パニックに陥った。
だが、もう手遅れだった。
戦場には、既に血の匂いも硝煙の臭いも感じられない。
唯一感じられるのは、冷たく寂しく、時に切ない不思議な感覚。
そこには、もう何も残っていなかった。
《紅の牙》の姿は既になく、喰い漁られた《碧の翼》の人達の哀れな肉片が残っているだけだった。
「なんで……………」
ワタシは、声に出してその答えを思考した。
しかし、答えなど見付かるはずもない。
これが、彼女の願い。
決して誰にも邪魔されぬように、ワタシはその為に存在していた。
それは、あまりにも理不尽だった。
だから、思った。
この湯球市は終わりだと。今度は、必ず救おうと。
そう、心に決めた────その時だった。
セカイは一辺し、異世界の扉を開くかのように、次元を波打たせた。
ワタシの中から厰気は消え、目の前にあったはずの総てのモノが、この世から消え去っていた。
始め、何が起こったのか分からなかった。
それも、しばらくすれば頭が勝手に理解した。
そう。世界は、戻ったのだ。
ただ、目の前に映るのは、真っ白な粉塵と、その中でキラキラと光る紅と黒の小さな物体。
そこは、つい先程の油久井。目の前では、ついさっき終わったはずの《碧の翼》と《紅の牙》のいさかい。
そのいさかいは、鎮静化されるわけでも、過激化されるわけでもなく、今もなお続いている。
「此処は…………」
背後で、咲良さんが唖然としていた。その隣には最中さんと伊織さんの姿もある。
しかし、最中さんと伊織さんの表情は、先程此処へ到着した時のものと同じだった。
どうやら、二人はこの影響を受けていないようだ。
これが、《虚幻計画》?
ふと、その単語がワタシの脳裏を過った。
だが、すぐさまその単語が何処かへと消えてしまった。
ありえないと思ったからだ。
これが本当に《虚幻計画》として、その三原理から外れた問題点がいくつか存在する。
《虚幻計画》もとい、タイムパラドックスは本来、〈現在〉とは全く異なる〈刻〉が、平行線上にいくつも存在するといわれる考え方。
しかし、この現象は『横』というより、『縦』に世界があるような感覚があった。
つまり、この現象はタイムパラドックスではなく、タイムリープと呼ばれる現象に近い。
だが、それも《虚幻計画》の一種であるとも考えられた。
何故なら、以前伊織さんは自身の身に、古海市で起きた事故の事を『三千年前』と言っていた。しかし、その逆に結羽灯さんの解答は『十三年前』だった。
その違いはさておき、もしその時の原因が、このタイムリープのような現象であるのなら、いくつか納得はいく。
それでも、それは『それだけ』に留まってしまう。
その要因は、伊織さんや結羽灯さん本人にある。
現に、此処で起きた現象に関して、伊織さんは何の疑問も抱いていないのだ。
なれば、何故ワタシと咲良さんは、この現象に疑問を感じたのか。それが、問題だった。
簡単に言えば、その現象の直前に思っていた件に関係しているのだろう。
だが、その発動条件そのものが謎だった。
「柚希柚希…………」
ふと、後ろから声が掛かる。
ワタシは振り向かず、その声の主である咲良さんの次の言葉を待った。
「さっきまで私達、世界の終わりみたいな状況にいなかった?」
咲良さんが訊ねた。
さすがにそこまでは思わなかったが、咲良さんが思うのなら、周りにしてみればそうなのだろう。
「で、柚希。この状態、どうするの?」
咲良さんの後ろで、伊織さんが行動を訊ねる。
ワタシは、短く考える素振りを見せて適当な事を言った。
「そうですね。ひとまず、このいさかいをどうにかしたいですが……………」
ワタシは、そのいさかいを止める気など更々無かった。
何故なら、このいさかいを止めたところで、彼らがどうするかなど既に予想が出来ていたからだ。
それに、いさかいを止めようにも、コチラの数に比べてアチラの方が何百倍も多く、相手は大の大人ばかりだ。そもそも、割り込めるはずも無い。
けれど…………、
「あれ………?」
ワタシは、おかしな違和感を感じて、左手をニギニギと動かした。
「どうしたの?」
咲良さんが、首を傾げて訊ねた。
ワタシはこの時、巻き戻る直前に得た〈権能〉の存在を感じていた。
それを意識した瞬間、ワタシの左手は微かにだが碧く輝き始めた。
「これって…………」
咲良さんが唖然とする。
それは、ワタシも同じだった。
ワタシは、右手でも同じ事が出来ないか、試した。
「………………」
するとどうだろう。それは間違いなく同じ現象が発生した。
これが、《太古の権能》。
そして、間違いなくあの時ワタシの中の『何か』が探していた存在だった。
「これがあれば…………」
ワタシは、そう思った。
だから、ワタシは両手を力強く握り、先程の感覚を取り戻すように改めてこの権能の事を思い出す。
だが、それはとても難しい事だった。
何故なら、その存在はワタシの中で徐々に薄れていっており、何より、それが〈過去〉という認識に扱われていたからだ。
ワタシは、それを〈現在〉に引き戻す為、薄れ逝く記憶を手繰り寄せる。
それはとても難しい事に思えた。
しかし、現状は違った。
ワタシが欲しかった権能は、予想以上に容易く手元に出現した。
「………今度こそ、上手く遣るんだ………」
ワタシは、胸の内に表れた感情を、ボソりと口にした。
「何か言った?」
聞き返す咲良さんを無視したまま、ワタシは脳内にある〈情報〉を元に、この地で最古の『武器』を創造する。
これが本当に、あの《神桜樹》のほんの一つのチカラなのだろうか。
ワタシは、コチラに首を傾げて心配そうな表情をしている咲良さんを見た。
その瞳には、不安や哀しみが混じっているように見えた。
ワタシは、どうしたら……………。
創造の手を休めるとなく、ふと湧いた疑問を思考した。
いくら考えたって、答えなんて見付からないのは分かってる。
でも、知りたいんだ。
水瀬翠が、本当に願った事。彼女に、何を期待してこの権能を与えたのか。
彼の幻想も、彼女の理想も、ワタシは、それらを叶えるためだけに、今こうしているのだろうか。
「《氷河武装》………………」
創造は、完全な姿で顕現する。
「これが、本当の姿……………」
隣で、咲良さんが呟いた。
ワタシが、それを聞き逃すはずもなかった。
でも、いい。今問い詰めたって、それは咲良さん自身も知らない事なのだろうから。
「最中さん、伊織さん。行きますよ」
ワタシは、既に後ろで臨戦態勢に入っていた二人に、そう声をかけた。
「了解」
二人はやる気だった。
「で。どっちに見方するの?」
そして伊織さんが訊ねる。
「いいえ。どちらにも見方しません」
ワタシは、正直に答えた。
「えっ?」
三人揃って驚く。
だが、すぐさまワタシの提案を了承した。
それはまるで、ワタシがそう答えることが既に分かっているかのようだ。
「では、行きましょう」
それは、とても危険な賭けだった。
ワタシがそう思うのは、おそらくワタシ自身がその事をよく知っているからだろう。
始めに、ワタシがその楔を斬った。
「“氷河爆芽”ッ!」
権能によって顕現された剣刃を前方に突き出してそう口にすると、その剣先から碧色をした氷の粒が放たれた。
氷の粒は、《碧の翼》と《紅の牙》の両者を包囲するように飛来し、大きく雪飛沫を挙げる。
そして全員の視界を奪う事と、相手の行動に制限を架ける事に成功した。
「二人は《碧の翼》をお願いします」
「柚希は?」
「まさか、一人でもう片方を………」
最中さんの発言を、伊織さんが制止する。
その最中さんの発言で、伊織さんは察したのだろう。
そう。ワタシは既に《紅の牙》に対して、とある〈契約〉を行っていた。
それは今二人に言う事では無いが、無理をして隠し通す事でもなかった。
「くそっ!何だ、視界が…………」「飛沫など構うな、進めぇ~~~ッ!!」「「「「うおぉおおおぉぉぉぉぉぉ……………~~~~ッ!!!」」」」
男達は、誰一人として止まることはなかった。
一気呵成と戦い続ける、《碧の翼》と《紅の牙》。
もう、誰も殺さずに済ませることなど出来ない。
ならば……………、
ワタシの歩む〈選択〉は、初めから一つしかなかったのだ。
そして……………、
「ヨシッ!やるか……………」
そう口にして、自分自身に言い聞かせた。
「“氷河の影縫依”…………ッ!!」
そして、少し遠い位置から権能を一つ発現させる。
「な、何だ!?」「何が起こった?」
誰も、コレを認識できない。
それは、この環境の影響ではない。
ただ、皆がそう認識してしまっていただけ。
「コレが、あの娘の権能…………」
森から、少女の声が聞こえた。
その声がした方に、ワタシは歩み寄った。
その人物こそ、ワタシが頼った《紅の牙》側の有力者。
この者に頼めば、大概の事は解決出来た。
今回の件を阻止出来なかったのは、彼女の権力が行き届いていなかった訳ではない。単に、彼女自身がこの件に賛同したからだった。
「へぇ~~、綺麗に固まるものなんだね」
先程の攻撃で凍結した者達の一体に、軽く手をつたわせる少女。
少女は、感心するようにただ呟くだけ。
「柚希は、これからどうするの?」
訊ねられ、ワタシは軽く悩んだ。
「この地の事。ちゃんと調べてみようと思います」
「そっか…………。ねぇ、柚希。それは、とても危険な事だと、前に言ったよね?」
「はい」
「それでも?」
ワタシは小さく頷き、
「どうしても、知りたいんです」
そう答えた。
少女の言う通り、確かにこれは危険な事だろう。
だが、どうしてだろう。それは、ワタシとってとても大切な事で、どうしても知らなければならない一件の事のように思っている。
「…………………」
少女は、そっと目を閉じた。
「分かった。けと、ちゃんと注意してね?」
「はい」
そう言い残し、少女は《紅の牙》の方達と共に姿を消した。
それから数分、雪飛沫は止み、視界が晴れる。それと同時に、吹雪も止んでいた。
「柚希ッ!」
声がし、後ろへ振り向く。
そこには、咲良さんを連れた最中さんと伊織さんの姿があった。
三人は、ワタシのところへ駆け寄ってくる途中だった。
ふと、ワタシは彼女達の背後に目をやった。
そこには、先程までいた《碧の翼》の方達の姿が、誰一人として見えなかった。
一応、事は成功だった。
「柚希、大丈夫だった?」
いの一番に、咲良さんがワタシの両手を捕り、心配そうな表情でそう口にした。
「あ、はい」
ワタシは、そう答える事しかできなかった。
「それで?この後は………」
伊織さんが訊ねる。
「正式に、此処を調査してみようと思います」
ワタシは、素直に答えた。
「それって危険じゃない?」
「そうそう。もし、またあの人達が来たら……………」
伊織さん、咲良さんと、ワタシを心配する声で訊ねる。
心配事は、それだけでは無いだろう。
だけど、それでも知らなければならなかった。
神威柚希という存在。今のワタシの『中』に存在するモノ。そして、この現象の在る意味。
それらはおそらく、この水瀬家の敷地跡地に眠っているはずだから。
だから、探そう。その原因を、その真意を。
「とりあえず、先にお家に帰らない?もう疲れちゃった」
伊織さんが口にする。
「そうだねぇ~~」
最中さんが、伊織さんを後ろから抱き答える。
伊織さんは、嫌がるように最中さんを剥がそうとするが、力では最中さんの方が上で、数分と経たずして反抗を諦めてしまった。
その後、なんとか自宅に戻ったワタシ達。けれど、伊織さんは自宅に着いた途端、最中さんに引き連れらて、風呂場へと向かった。




