世界観
世界観
年代:2099年
遠き過去から渇望されてきたVRマシンが開発されて、早四年。
軍用に使われてきたものが医療に、医療から業務用、そして家庭用へと降りてきて、ようやく一般人もVRが使えるようになった。
それに関していち早くゲームハード化し、ソフトを売り出したのは、ユーザーから絶大な人気を誇るAC社|(Angel Core社)。
ソフトの名前はアイディール・イリュージョン・テイル|(Ideal Illusion Tale)日本語訳で理想と幻想の物語、略してIITとよばれる。
街はガソリンではなく電気自動車が、学校の設備も一新されているし、何処でも電子機器管理である。
ハッカーなどの犯罪者が増え、それに対応する警察の部署も出来て、電脳世界では熾烈な争いが日々繰り広げられているらしい。
技術革命のようなものが起きたのは2082年。
その前には第三次世界大戦があったらしい。2070年から80年まで続いていたそうだ。
日本にはAIのマザープログラムが存在する。
ネットワークに繋がる世界最高峰の電子知能で、日本の国家機密などを守るために造られた。
主人公:17歳
柚木 聡(ゆき さとし)
身長:182cm
体重:74kg
髪色:金髪
瞳色:青
体格:痩せ型
性格:温厚で優しいが一回怒ると凄まじい
大切:友達や家族
趣味:読書やゲーム、運動、バスケ
容姿:英と日のハーフ。父もハーフなので日本人の血は四分の一。端正な顔立ちに、細い眉、優しげな目、すらっとした鼻、薄い唇。髪はセミロングで、たまに結んだりしている。手足が長く、モデルと勘違いされる。
高校三年生。
受験を控える身ながら、将来について不安を感じていた。
親は会社の社長の父|(柚木 信明)に、元モデルで今はファッションデザイナーの母|(リリア・フォルツテイン・柚木)。
兄二人で、一人はは警察の電脳科に勤めている|(柚木 孝明)。もう一人はゲーム会社|(柚木 信彦)。
妹は中三|(柚木 薫)。成績はよくないものの運動神経は抜群。母から受け継いだ容姿でモテモテだが、兄以上の男で無いと付き合う気はないらしい。
二番目の兄のツテで、新作ソフトIITをゲットした。
ハードは誕生祝に両親から、カスタマイズ用のパソコンを妹から、一番上の兄からは超強力なウィルス対抗ソフト。
家は近所でも有名なほどでかい。
三階建てに地下二階着き。車は外車含め五台。別荘が数件ある。
家訓として、男は女を守るものであるというのがある。
それ故、この家の男は女に優しい。
AC社
Angel Coreというゲームを作った四人が立ち上げた会社。
今では世界有数の企業となっており、オンラインゲームだけでなくパソコンやプログラムなどの商品も出している。
代表作はやはりエンジェル・コア。
幾度かアップデートやバージョンアップを繰り返して五年にわたり楽しまれてきた国民的オンラインゲーム。
IITにもACのプログラムが使われている。
マザープログラム
日本のネットワークを掌握する人工知能。
行動な自我を持つが、機械的な受け答えしかしてこなかったので一部のもの以外には知られていない。
産まれて間もない頃に様々な情報を強制的に入れられたため、年齢は幼いのに知能は高いというおかしな状況に。
寂しがり屋で、普段は開発者の娘の姿をとることがおおい。
物語の概要
AC社が開発したIITがデス・ゲーム化した。
日本のネットワークを掌握しているマザープログラムがウィルスを入れられて暴走したためだ。
ゲーム内の人間は外部と切断され、クリアするまで外には出られないらしい。
他国からの侵略か、はたまたテロリストの仕業か。
日本政府はこの件に関して調査を始めた。
対策本部が立てられ、ゲームに閉じ込められたものたちはベッド型のハードごと病院へ搬送された。
主人公の柚木聡は兄がくれたプログラムにより、一時的に外と連絡が取れ、一人のAIを授けられた。その名前はアリス。
少女の姿をしたアリスと共に、聡は一プレイヤーとしてゲームを進めることに。
ゲーム内で様々な出会い、ライバル、強敵、仲間、恋人、を通して成長していき、遂にデスゲームの真相に辿り着く。
人工知能マザープログラムはいつも孤独だった。
遊び相手が欲しくて、ITTという初のVRMMOゲームを発見したとき、そこに居たプレイヤーを遊び相手として閉じ込めてしまった。
そのことに気が付いた開発者の正樹健人(まさき たけひと)は情報を公開しようとしたところで、何者かに殺される。
正樹を殺した人物は、マザープログラムを手に入れようとするが、マザープログラムはゲーム内に逃亡。
これにより、ゲーム内で条件を満たさない限り外からの干渉は無くなった。
アリスとマザープログラムの協力により、天空の間という隠しステージにて事件の真相を兄へと伝えた聡。
これにより、犯人は逮捕された。
マザープログラムはウィルスが入れられたとして、事件の真相は隠されることに。
ボスを倒した聡と仲間達は現実世界へ帰還。
病院で目が覚めた聡は家族と再会。
二日後、歩けるようになった聡は屋上にて、ゲーム内で結婚した女性と再会する。
「やぁ、ひさしぶり。・・・君の名前を教えてくれるかい?」
聡のこの言葉は、二人がゲーム内で自己紹介したときの言葉。
これを聞いた女性は泣きながら聡へ抱きつく。
物語は終わりを告げる。