S・O・S~07~
遅めの投稿です。
PVが1000越えました。ありがとうございます。
では、八話始まり始まり~。
〜Mikuルート〜
−Yusuke−
「はぁ〜、疲れた…」
仕事からの帰り道、俺は、何度この言葉を発しただろう。
チーフの野郎、あんな大量の仕事押し付けやがって…。今までに無いくらいの労働力を消費しちゃったじゃねぇか。まぁ、俺は残業しない主義だから、勤務時間内に仕事を終わらせようとしたからなんだけどね。
そんなことを心の中で愚痴りながら、家に向かっていた。でも、その足取りは重いものでは無かった。
だって今家では二人の可愛い女の子が待って居るんだから。彼女たちと居ると、とても癒されるしね。
しばらく歩いたところで、家に到着。俺はドアを開けた。
「だだいま」
「あ、おかえりなさい。雄介さん」
「おかえりなさ〜い」
RinとMikuが出迎えてくれた。
本当に癒されます、ハイ。「雄介さん、カバン持ちますよ」
「ありがとう」
今日は、Mikuが俺の身の回りのお世話をしてくれるらしい。
…珍しいな。いつもなら、Rinが担当の筈なのに…。なんかあったのか?
若干不安になりながらも、俺は、自分の部屋に向かった。
自分の部屋で着替え終わって、部屋を出ると、Mikuが待っていた。
「あれ?どうしたのMiku」「あの、ちょっとお願いがあって…」
「ん、何かな?」
「今週末は、お暇ですか?もしよかったら、買い物に付き合っていただきたくて…」
「買い物っていうと、服とか?」
「そうですね」
確かに、ナース服で町をぶらつくのは、ちょっと恥ずかしいかな。
そういえば、この前、Rinとも一緒に行ったし、ちょうどいいかもしれない。
「ちょっと待ってね。
えーと…」
俺は手帳で予定を確認する。
「今週末は、仕事だけど、早く終わるから、その後でもいいなら付き合うよ」
「私は構いませんが、雄介さんは、大丈夫なんですか?仕事の後だと疲れてるんじゃ…」
「大丈夫だよ。そんな大したことはやらないだろうから。Mikuが構わないんだったら全然いいよ」
「本当ですか!ありがとうございます」
Mikuは、笑顔でそう言ってきた。
「じゃあ、そうだな…。大体3時位に仕事が終わるから、4時に向日葵公園で待ち合わせでどう?」
「はい!大丈夫です」
「OK。じゃあそんな感じで」
「はい!」
…そういえば、Mikuとどっかに出掛けるのは、初めてだな。俺も楽しみだ。
−Miku−
雄介さんと約束をすることができた。楽しみで仕方がない。
「そうだ。Rinにこの事伝えなきゃ」
私は、Rinの部屋に向かった。
トントン
「Rin、今大丈夫?」
Rinの部屋のドアをノックする。
「いいよ〜。入って」
「失礼しまーす」
私は、Rinの部屋に入る。「で、どうだった?」
「うん、約束出来たよ」
「よかったじゃん」
「うん!
それでなんだけど…。約束の日が今週末、日曜日の4時からなの。だから、そこからお仕事お願いする形になるんだけど、いいかな?」
「もう、そんなことでここに来たの?気にしなくていいよ。楽しんできて」
「うん!ありがとう!」
本当にRinには、感謝しなきゃ。Rinのおかげで、私もここまで出来たんだ。私自身のためにも、Rinの気遣いのためにも頑張ろう。
「ハンカチ、ティッシュ持ちましたか?」
「うん、大丈夫。持ってるよ」
日曜日になった。私は今、雄介さんが出勤するのを見送っている。
「ところで、今日出掛けることを、Rinは知ってるの?」
「はい。ちゃんと了承を得ました」
「そっか。じゃあまた後でね。行ってくるよ」
「行ってらっしゃい、雄介さん」
こんな感じでやり取りをした後、雄介さんは出勤して行った。
「さて、約束の時間までにやれることを終わらせようかな」
私は、朝食の後片付けに向かった。
−Yusuke−
「ん〜、そろそろ昼飯にするかな」
背伸びをしながら、俺はそう呟く。
時刻は12時30分を回っている。鞄の中から弁当箱を取出し、机の上に広げた。
中身はオムライス。となると、作ってくれたのはRinだな。
「ん、何だろう?」
よく見ると、一枚のメモ用紙が。内容はこんな感じだった。
『雄介さん、日曜日で大変ですが、お仕事頑張ってください。あと、Mikuのことよろしくです。 Rin 』…Rinは、本当に優しいな。今日は、Mikuにとことん付き合ってあげなきゃな。
そんなことを思い、弁当に手を付けようとした時だった。いきなり、首筋に冷たい感覚が…。
「うわっ!」
こんなことをする奴は、アイツしかいない。
「いきなり冷たい缶コーヒーを首に当てるなよ。松本」
「いやぁ、悪ぃ悪ぃ。でも、びっくりしただろ?」
「十分びっくりしたさ」
こいつは、同期の松本正紀。主に、ゲームのシナリオを担当している。子供っぽい性格で、俺にいつもちょっかいを出してくる。
「ところで、最近お前手作り弁当だな。彼女でも出来た?」
松本が質問してくる。
…間違っても、家にメイドが2人居るなんて言えない。
「別に、関係ないだろ」
「えー、いいだろ?教えろよ」
「まぁ、そのうち、ね」
「ちぇ〜」
そんな感じでじゃれあって居たら、チーフに話し掛けられた。
「ああ、前田。ちょっといいか?」
「はい、なんでしょう?」「実はな……」
−Miku−
「さて、準備OKっと」
私は、待ち合わせ場所に向かうために着替えたり、髪を梳かしたりと、色々準備をしていた。因みに、服はRinから借りた。ナース服じゃ恥ずかしいからね。
どうしよう…。ここにきてまた緊張してきちゃった…。でも、頑張らなきゃ。この想いを伝えるために。
「それじゃあ、行ってくる」
「うん、頑張って」
出掛ける前、Rinが見送ってくれた。
「色々ありがとね」
「もう、気にしないでよ。それじゃあ、行ってらっしゃい」
「行って来まーす」
私は、向日葵公園に向かった。
所変わって、向日葵公園。3時50分を回ったところだ。「そろそろ来る頃かな?」そんなことを思いながら、わくわくしながら且つ緊張しながら雄介さんを待っていた。
♪〜
ここで不意に携帯が鳴る。ディスプレイを見ると、雄介さんからメールだった。「どうしたんだろう?」
私は、受信ボックス開いて、メールの内容を確認する。
From:雄介さん
本文
ごめん、Miku。急に仕事が入って今日行けそうにない…。
だから、また今度にしてもらえないかな?
本当にごめん……。
「…………」
私は、目の前が真っ暗になった……。
ちょっと明日は、投稿出来ないかもです。
明後日は必ず。




