表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/16

S・O・S~10~

や、やっと出来た……。

遅くなりました。11話です。

それでは始まります。

〜共通ルート〜


−Yusuke−


秋の冷たい夜風が辺りに吹き渡っている。その風で紅葉を舞っているのを見ると、冬の訪れが感じられる。そんな中、俺は暗い夜道を歩いている。そして隣には…

「いや〜、今日も疲れたな。なぁ雄介」

「お前今日は、ほとんど仕事してないだろ」

俺の悪友、松本正紀が並んで歩いている。

俺は、松本に誘われ、松本の家で飲むことになった。勿論、RinとMikuにはこの事を早い段階で伝えているので、夕飯には影響は無いだろう。



…そういえば、俺は最近、Mikuとの関係に変化があった。主従から恋人へ――。でも、俺には既にRinが居た。しかし、Rinは俺とMikuが恋人と言う関係になることを認めてくれた。これは、後からMikuに聞いた話だが、Mikuは俺に告白する前、Rinに相談していて、その時既にRinは、このことを承諾していたらしい。

『私は、Mikuと雄介さんが大好きだって言う気持ちを共有したいんです』

と、言っていたみたいだ。…ホントRinらしい考え方だなと思った。

ちなみに、Rinの時も同じだが、恋人になったからと言って、これまでと生活の何かが変わった訳ではない。でも、お互いさらに親近感を抱くようになったので、俺たちは今までより、とても有意義な毎日を送っている。




「どうした?考え事か?」俺の様子が変だったのか、松本が話し掛けてきた。

「え?あーそういえば、俺松本の家に行くの初めてだなー、と思ってさ」

「あ〜、そういえばそうだな」

俺は、松本にこう言って、適当に誤魔化した。Rinとか、Mikuの事考えてたなんて、口が裂けても言えない。




それから少しして…

「さぁ、着いたよ」

「ここが松本の家か」

俺たちは、程なくして松本の家に到着した。どこにでもありそうな、ごく普通の家で、大きさは大体俺の家と同じくらいだ。

「なぁ、お前って一人暮らしだっけ?」

「ああ、そうだよ」

「ちょっとデカすぎるんじゃないか?」

…俺が言えた立場ではないが……。

「よく言われるよ。まぁ、中に入れよ」

「お邪魔します」

松本に続いて家へと入る。「やっぱすごく綺麗だな」「目につく所は毎日掃除してるからね」

……そう、松本は、ものすごい綺麗好きで、それは、同僚の中でも有名だった。会社の机の上は、誰でも色んな物が散乱しているものだが、松本の机だけは、綺麗に整頓されている位だ。…普段の様子からは、全く想像がつかない。

「…今俺に対して失礼なことを考えてなかったか?」「いや、別に何も」

こいつは、変な所に関して勘が鋭い。

「まぁいいや。そこら辺に腰掛けて待っててくれ。今飲み物持って来る」

「ああ、分かった」

俺は、近くのソファーに腰掛ける。



少しして、松本が台所の方から姿を現した。

「お待たせー。ビールとつまみ持ってきた」

「おう、そんじゃ、飲もうか」

「そうだな」

松本もソファーに腰掛け、グラスにを注ぐ。

「「乾杯!」」

仕事の疲れを癒すため、俺たちは、ビールを飲み始めた。









「ホント、チーフの野郎マジムカつくよな」

「全くだ。ことあるごとに、大量の仕事押し付けやがって」

飲んで酔いが回りってくると、始まるのは愚痴りである。日常生活、上司への不満等々…。

「いや〜、久しぶりにスッキリしたよ。

…おっと、そろそろ帰らなきゃ」

時計を確認すると、9時30分を回っている。早く帰らないと、二人が心配するし、休むことも出来ないだろう。

「そうか。いや〜、昨日は付き合ってくれてありがとな、前田」

「こっちも誘ってもらえてよかったよ」

「もし機会があったらまた飲もうや。今度はお前の家で」

「そうだな………え?今なんて?」

「いや、今度は前田の家で飲もうって」

「……いや〜、それはちょっと…」

だって、こいつが家に来たら、RinとMikuの存在がばれちゃうし、何より松本のことだから、会社で『こいつ家に二人の女の子居るんだぜ』みたいに言い振らすかもしれない。そんなの恥ずかし過ぎる!

「え〜、どうしてだよ」

「どうしてって言われてもな…」

「なんかやましいことでもあるのか?」

…二人の可愛いメイドさんが家に居ます。

「いや、そんなことは無いけど…」

でも、そんなこと口が裂けても言えない。

「じゃあいいじゃん!決定!」

「あー、うん、そうだな」これ以上粘って、変な噂を立てられたら困る。仕方なく、俺は、今度松本が家に来ることを承諾した。

「そうだな〜。今度の休みとかどうだ?」

「あ、ああ、そうするか」「了解。楽しみにしておくよ」

「そうか。それじゃ俺はそろそろ」

「おう、じゃあまた明日」俺は、松本の家を後にした。













『おかえりなさい、雄介さん』

「おかえりなさ〜い」

「ああ、ただいま」

家に帰ると、RinとMikuが迎えてくれた。

「お風呂沸いてますよ。すぐ入りますか?」

「そうするよ。

風呂から上がったらすぐ寝るから、二人とも先に休んでてもいいよ」

『いいんですか?』

「うん、大丈夫だよ」

『それじゃあお言葉に甘えさせてもらいます。行こう、Miku。それでは雄介さん、お休みなさい』

「お休みなさい、雄介さん」

「おやすみ」

二人は自分の部屋えと向かって行った。

「さーて、さっぱりして、早く休みますか」

俺は風呂場へ向かった。







俺は風呂から出た後、明日の準備を済ませ、今はベッドの上に居る。

「さて、どうしたものかな…」

正直言って、松本に二人の存在がばれて困ることは、ほとんどない。でも、会社の同僚に知られてしまうのは恥ずかしくて…

「はぁ、考えても仕方ないか…。とりあえず、今日はゆっくり休もう」

俺は、布団に入り込み、目を閉じて眠りに就いた。

なるべく早くでかします。

遅くとも今週中には

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ