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戦鎚に誓う夜

薄暗い訓練場の隅で、セリオンは腕を組み、険しい表情で見つめていた。

「マリア、お前の甘さは許せんが…セイラの成長を認めざるを得ないな」

小さく呟いたその言葉は、心の奥に秘めた複雑な思いを表していた。


一方、セイラは魔法陣の中心で、戦鎚をしっかり握りしめていた。

「私、絶対に負けない。どんなに重くても、この武器とともに戦う」

その瞳には、揺るがぬ決意が宿っている。


マリアが呪文を唱え始めると、魔法陣が青白く輝きだした。

光がセイラを包み込み、身体中に力がみなぎるのを感じた。


「ほら、感じるでしょ? あなたの中の眠る力を」

マリアの声は優しく、励ましに満ちていた。


しかし、セリオンの視線は冷たく、厳しい。

「その力を扱うのは容易ではない。覚悟が試される時だ」

彼の言葉が、セイラの心に鋭く突き刺さった。


セイラは大きく息を吸い込み、心の中で誓った。

「私は聖女。この力で、この世界を救う」


その瞬間、魔法陣の光が頂点に達し、セイラの身体から圧倒的なエネルギーが放たれた。


戦鎚が光を纏い、彼女の周りに稲妻のような輝きが走る。


「これが、私の力――」


新たな戦いの幕開けを告げる光が、静かな夜を鮮やかに照らし出していた。

魔法陣の光が消え去ると、セイラは戦鎚をしっかりと握り締めていた。

「すごい…何かが変わった気がする」

彼女の声は震えながらも、確かな手応えを感じていた。


「素晴らしいです、セイラ様」

マリアが微笑みながら駆け寄る。

「これからが本当の訓練よ。あなたの力を、しっかりと使いこなさなくちゃね」


一方、離れた場所でセリオンは腕を組み、冷たい目で見つめていた。

「甘い…それでもまだ、本当の戦いは始まってもいない」

彼の表情には、まだ試練の厳しさを悟らせるものがあった。


セイラは戦鎚を掲げ、決意を新たにした。

「これからは、私がこの力で戦う。誰かのために」


だが、心の奥にはまだ不安がくすぶっていた。

「本当に私にできるのな…。覚悟、決めたはずなのに」


その時、重い扉がゆっくりと開き、使者が姿を現した。

「聖女様、王国からの急使が参りました」


物語は動き出す――新たな試練が、セイラを待ち受けていた。

王国からの使者。一体どのような危機だろうか…!


聖女戦鎚を御覧いただき、ありがとうございます。評価、ブックマーク追加お願いします♪今後とも宜しくお願いします〜!

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