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46話『魔力測定 8歳ver』

今日で8歳になった。





この世界に転生して8年の月日が経った、今では家には兄弟が3人とお母様の私を合わせた5人で過ごしていて、来年になればベリーお兄様が学園へと行くことになるのでかなり静かになるだろう。



4年前のように馬車に乗って私は教会への道を移動している。

今現在の時刻は朝の4時を過ぎたほどでかなり早い時間帯になっている。



早く家を出てきた理由は2つほどある。

1つ目は、単純に家から教会への距離が遠いから。

2つ目は、一人で考える時間が欲しかったから、だ。



いままで家には誰かしらがついてきていて私はじっくりと一人で考える時間がなかった。

今日は今のところ唯一、一人になれるところにいって自分の今の現状をゆっくりと考えてみようと私は考えた。







早朝に出ただけあって30分で教会へ着いた私は馬車を下りて指をパチンッと鳴らした。

すると、一瞬にして馬車は消え去り、そこにあるのはただそこに漂う空気だけだ。



予め今日一人で早めに家を出るとは言っていないので御者はもちろんのこと馬車も用意されていない、屋敷には『先にいっています』という置手紙を置いてきたのでおそらく大丈夫だろう。





私は教会へと足を踏み入れる。

そこの景色は4年前と変わらずそこにあった。



白い壁に上には綺麗なステンドグラスが太陽の光によって反射して様々な色に輝き、大きい扉を横にいた兵士たちが開くと奥には広々とした空間が広がっている。



私は奥の扉へと一人進んでいく、誰も私の行動を止めないのは最初から私がここに来ることを知っていたからなのだろう。

誰かが私の置手紙に気付いて先に連絡を入れてくれたのかもしれない。




今度は4年前とは違い自動で扉が開くことを知っているので私は扉の前で扉が開くのを待った。

重々しい扉が開く音が聞こえるとともに、扉が勢いよく開いた。




私が部屋に足を踏み入れるとバタンッと扉が閉まった。

そのまま私は中央にある石板の所まで歩いていき、「『魔力測定開始』」と唱えた。



4年前と同じように部屋の中で石板が光る。




今回は光魔法の対策をしておいたから全くまぶしくないね...。



と私は予め光魔法の耐性を上げておいて良かったと思った。








「いらっしゃい、セレナ。待っていたのよ」




どこからともなく4年前に聞こえた笑い声の持ち主が話しかけてきた。





私は気にせず銀の板を見た。



『    魔力測定 8歳ver



 適正魔法:全属性

 開示魔法:炎、水、風 ※変更可能


 

 特殊スキル:神の加護、自由の造形、神力、精霊王の恩寵、逆転、PC  



 使用言語:ヴィクトゥーラ共通語、ティアドラ王国語、ルビルト王国語、サファラト王国語、アルテリア王国語、イヨ王国語、王族共通語、ウルツライト帝国語、日本語、英語、フランス語、中国語、イタリア語、ポルトガル語...etc



 ファンクラブの人数:1人


 

 友人の人数:9人         



 今迄に読んだ書籍数:37892冊  



 冒険ランク:S        』





何やらいろいろと項目が増えているようだ。

興味深げに銀の板を見ていると横から女性らしき人が顔を出した。



「ねえ、貴方は私に興味はないの?」



「まったくないね」



特に近づいてきそうになかったので放っておいたのだが彼女は何かを喋りたかったのだろうか。

女性らしく人は一瞬顔を瞬かせてからコテンと首を傾げた。




「不思議な子ね、彼が加護を上げただけあるわね....まあ、いいわ。また今度会いましょ、セレナ」



彼女はそう言ってフワッと浮いたかと思うと一瞬にして姿を消した。

私は銀の板の開示設定をいじって少しここでくつろいでから帰ることにした。





部屋の隅に椅子とテーブルを出してティーセットを用意する。





私は魔法でお茶を入れながら昔のことに思いをはせた。

第4章コンプリート率:26/32

総合コンプリート率:71/331

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