24.5話『2回目に会った彼女は』
※???視点。
※今日は話が短いです。
『過去は変えられないけど、未来なら変えられるんだよ...またね、アル』
そう言って姿を消した彼女がいた場所を数秒見た後に今さっきの彼女の表情を思い出す。
『そうか、じゃあまた会えるといいね...会えればの話だけどね』
その時彼女はどこか遠くを見るような、今亡き人を見ているような顔をしていた。
俺はそんな顔を見せた彼女に辛い記憶を思い出させてしまったのかもしれない。
さっき貰った『ポイズンアップル』を見る。
魔力感知をすると確かに聖魔法が使われていた。
「また、会えるだろうか」
空を見上げながらそう呟く。
すると後ろから声がした。
「空を見上げるなんて、アルに限ってそんなことするんだね?何かあったのかい?」
振り返らなくても相手が笑っているのが分かった。
「公務はいいのか?暇なんだったら父上にもっと公務を増やすように言っておく」
「ええ!それは勘弁してほしいな~私はただ可愛い弟が散歩に出かけているというから心配でついてきただけだよ?」
「そう、なら早く帰れよ」
「兄に対してその態度はないんじゃないかな?」
「自分を兄と名乗りたいならそれ相応の成果を上げてからにしたらどうだ?」
まったく後ろを振り返らずに返答しているとその声の持ち主が俺の目の前に回ってきた。
俺と同じブロンドの髪にグリーンの瞳をした子供が目線を合わせてきた。
「それで?野生のライオンは見つかったのかな?」
彼は笑いながらそう言う。
「どうだろうな、俺の見間違いかもしれないな」
「アル、君の視力は私の10倍はあるから大丈夫だよ。きっと本物だよ」
だんだん返答が面倒くさくなってきたのでニッコリと笑って元の姿に戻す。
「兄上、お仕事はどうされたのですか?...ほら、数キロ離れたところで貴方の近衛兵が探していますよ?」
「...珍しくアルが敬語使ってる、兄は感動したよ」
俺はその言葉に青筋を浮かべながら片手を上げて炎の球を作る。
「あ、ちょっと待って!それだけはダメ!武力反対!」
「大丈夫です、魔法は武力じゃなく技術力です」
「そういう問題じゃないんだよ!...とりあえず城に帰ろうか、ほら兄の手をつかんで?」
「結構です」
俺は差し出された兄の手を振り払って先に森の出口へと向かう。
後ろから何か聞こえた気がするが気にせず城に転移した。
第3章コンプリート率:5/12
総合コンプリート率:38/331
追記:5月3日から投稿開始します。




