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13話『魔力測定 4歳ver』

大幅に投稿時間が遅れてしまいました...お待たせしました、新章スタ-トです‼

『【裏】公爵令嬢は人の心は読めますが、まったく空気は読みません』というものを作りました!『Restart』のシリーズのほうからページにとべるのでぜひそちらのほうも見てみてください!

私は今日で4歳になる。

異世界に転生して4年経ったということだ、随分とここにも慣れて日々暇な生活を送っている。



午後からは公爵家で誕生日パーティーをするので午前中は一番最初に測る、魔力測定を教会まで行ってすることになった。

久しぶりに乗った馬車から外の景色を見るが、なぜかここは王都なはずなのになかなか街が見えない。



王都といっても公爵家の屋敷の全体的な敷地が東京都5個分サイズであるので王都の街へ出るのに1時間ほどかかるのだ。

だからずっとあるこの道はまだ公爵家の敷地内ということになるし、朝早くに出なければいけなかったのだ。



珍しく家族全員が早く起きてみんながそれぞれの馬車に乗った。



一緒の馬車に乗っているのはジュリお兄様とディオお兄様とベリーお兄様なので割と落ち着いたメンバーで助かっている。

後ろからついてきている馬車の中には弟の双子とルスお兄様、私達の前はお父様とお母様がそれぞれ乗っている。




後ろにはゼクスも乗っているのできっと今頃バタバタと暴れている事だろう。

こっちはと言うとそれぞれ好きなことをしている。



ジュリお兄様とベリーお兄様は二人でお茶を飲みながら話していて、ディオお兄様は馬車に乗ってからすぐに寝始めた。

私は馬車に入る前に本を数冊持ってきたのでその本を読むことにした。



ちなみに今回の本は『魔力測定について』、『魔導士の日常 1』、『魔獣図鑑』、『魔法省の男は語る 1』といろんな物を用意してきた。

今回の誕生日も本を頼んだので新しく手に入れた本、約500冊の中からとりあえず読みたいものを引き抜いてきたのだ。



あとは『貴族リスト』を持ってきた。

もうそろそろ社交界に出るためにこの国と周辺国の貴族を覚えたほうがいいと思ったのだ。

まあ、いろいろコネを作りたいというのが本当の理由だが建前としては貴族の名前を覚えたいと言ったほうがいいと思ったのでお父様にはそう言ってリストを作ってもらった。



とりあえずはこの国、ティアドラ王国の貴族を覚えることにしたのでそのリストだけを持ってきた。

私の部屋にはティアドラ王国を除く五大王国、サファラト王国、ルビルト王国、アルテリア王国、イヨ王国と大帝国のウルツライト帝国の貴族リストがある。



ティアドラ王国の公爵家は全部で6家あり、昔から多くの王家や公爵家の姫を嫁にして娘を王家に嫁がせてきた『ヴァルキトア公爵家』を筆頭に、現宰相がいる『フォンドヴィラ公爵家』、家族関係がいろいろとややこしい『シエナファンドル公爵家』、毎度のように優秀な人を輩出する『ルアトア公爵家』、大臣をよく輩出する『マディーシャ公爵家』、王家の影の役割を担う『ファルトーニ公爵家』がある。

侯爵家も同じ6家あり、現騎士団長がいる『スティード侯爵家』、これまた人間関係にいろいろありそうな『ミレウドゥーシャ侯爵家』、一番侯爵家の中で平和主義の『ラフドア侯爵家』、好戦的な性格な人が多い『ホライズン侯爵家』、とりあえず名前からして動物が好きそうな(勝手な偏見です)『アルマニスタ侯爵家』、研究者が多くていつも何をやっているかわからない『グローツェ侯爵家』がある。



まあどの家も曲者揃いなのでよくこの国は平和を保っているなと思ったりもするが自分も人のことを言えないので何も言わないほうがいいだろう。






貴族リストを見ていると急にジュリお兄様が話を振ってきた。



「セレナの魔力測定か...君の適正魔法ってなんだろうね」



「さあ?私にはわかりません、とりあえず魔力測定を受けてみないとわからないですよね」



ベリーお兄様が真剣な顔になって言う。



「セレナ、いくら多くの魔法適正があったとしても最初はそれを開示しないことをお勧めします。誰に狙われるかわかりませんからね」



「確かにそうだね。セレナのことだから全属性適正があってもおかしくないから最初は、そうだな...炎、水風とかにしたらどうだ?」



「そうですね、そうします」



元々そんなに多くの魔法が使えるとしたら開示はしないようにしたいところだが、一つもできないとさすがに不審に思われるので少しは開示することにしていたので問題はないはずだ。

それからは普通にジュリお兄様の通っている学園について聞いたりしていた、ジュリお兄様達初等部1年は1週間終わると次登校するのは花の月になるので2週間分の課題が出されるのだとか。

まあ、前世で言うゴールデンウィークのようなものらしい、他の学年は強化合宿があったりして他国へ行ったり、辺境の地に行ったりするらしいがその年によって行く場所が変わるので実際のところどこに行くのかは近日にならないとわからないらしい。



ちなみに今年は初等部1年以外の学年全員がイヨ王国に行くらしい。

イヨ王国は割と日本と似ている国なのできっと美味しい料理もあるのだろう、ぜひ行ってみたい。








いろいろと話していると外の景色はいつの間にかに変わって王都の街が広がっていた。

正面には大きなやたら豪華な教会が見える。

数分後にその教会に着いたらしく馬車の扉が開く、外から朝日の光が差し込んでまぶしい。



白い壁に上には綺麗なステンドグラスが太陽の光によって反射して様々な色に輝いている。

大きい扉を横にいた兵士たちが開くと奥には広々とした空間が広がっていた。





まっすぐ進むと奥にまた扉があり、今度は少しさっきより小さめな扉があって私達はその扉に入った。

扉から入ると部屋の中はドーム状の円形の部屋になっていてここからだと3つの扉が見えた。



私はお父様達に「では、いってまいります」と言って一人で扉を開こうと手でドアノブをつかもうとする前に自動ドアのようにドアがバタンと開いた。

危うく扉に殺されるところだった、こうなっているなら先に言ってほしかった。




中央の石があるところまで歩いて行く。



「『魔力測定開始』」



と唱えると銀の板が浮かび上がってそれが光りだした。



うん、目が光でやられそうだから早く終わってくれないかな?



と思っているとどこからか「クスリ」と笑い声が聞こえてきたがこの部屋には誰もいなかった。

魔力測定の結果はこれだった。



『      魔力測定 4歳ver


適正魔法:全属性


 特殊スキル:神の加護、自由の造形、神力   』



と一部チートなのでは?というくらいの怪しいスキルがあったが気にしないことにした。

とりあえず開示設定ができるのでジュリお兄様が言った通りの設定にしてから扉を出た。








その手のひらサイズの銀の板を見た家族はそれぞれの反応をした。

ジュリお兄様とベリーお兄様は「ああ、こいつ全属性持ちか」という反応で、ルスお兄様は「ふ~ん」と言いながら笑っていたので何となく私の状況が分かったらしい、後でいろいろ聞かれそうだ。

お父様とお母様は「...ああ、なるほどな」「あらあら~」と何となく察してる感じで、残るディオお兄様とイルとノースは一瞬「え?」と言う顔をした後に考える素振りをして「...ああ、そういうことか」と言って納得していた。



そしてその場にいた神官はみんなの反応から何を勘違いしたのか「まだ4歳ですからこれから適正魔法が増えるかもしれません、そう深刻に考えなくても大丈夫ですよ」と言っていた。








その場にいたヴァルキトア公爵家一同は心の中で思った『いや、そうじゃない』と。

第2章コンプリート率:1/12

総合コンプリート率:22/331

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[気になる点] 東京都5個分って広すぎない…?東京ドーム5個分とかじゃなくて…?
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